「無敵の人」とは?意味や使い方など概要

「無敵の人」とは?新語・ネット用語

この記事では、「無敵の人」の意味を分かりやすく説明していきます。

「無敵の人」とは?意味

「無敵の人」とは、「無職だったり家族・恋人がいなかったりで失うものが何もない人」を意味しているネットスラング(ウェブ上の俗語)です。

「無敵の人」というスラングは、「自暴自棄な心理状態で社会的に何も失うものがないので、無差別殺傷などの凶悪事件を起こす可能性が少なからずある人」を示唆しています。

凶悪犯罪を心理的に抑止する一つの要因として、「仕事・社会的地位・信用・評価などを失いたくない」「家族や親しい人に迷惑をかけたくない」ということがあります。

「無敵の人」というのは、「殺人などを起こして人(世の中)からどう思われても構わない人・初めから仕事もしていないし大切な人もいないから失うものがない状態にある人」を指しているのです。


「無敵の人」の概要

「無敵の人」というのは、「長期の無職・孤立・自暴自棄などの状態にあり、失って困ることが何もないので、追い詰められると凶悪犯罪さえ躊躇せずに起こしてしまう人」を意味しているネットスラングです。

「無敵の人」のスラングに決まった語源はありませんが、一説には2ちゃんねる開設者の西村博之(ひろゆき)氏が、2008年に「黒子のバスケ脅迫事件」の容疑者のような人を「無敵の人」と呼んだのが始まりとも言われています。

「無敵の人」は、漫画のタイトルとしても採用されています。

甲斐谷忍の麻雀漫画「無敵の人」やネットスラングを元にした事件を描くきづきあきら&サトウナンキの「無敵の人」の漫画が実在しています。


「無敵の人」の言葉の使い方や使われ方

「無敵の人」のネットスラングは、「仕事をしていない・大切な家族や恋人、友人もいない・真面目に立ち直るつもりもないなど、何も失うものや怖いものがない人」を意味して使われます。

「長期の失業・孤独・欲求不満・絶望・逆恨み(社会憎悪)」などによって、「社会的・対人的に失って困るものが何もないので、何かの引き金で凶悪犯罪すら犯しかねない人」といった意味のニュアンスで使われているのです。

「無敵の人」を使った例文(使用例)

・『無敵の人が引き起こした無差別殺傷事件として、レンタルしたトラックで歩行者天国に突っ込んだ秋葉原事件は多くの人に知られています。』

・『現代の競争が激しい社会構造や興味のない人を無視する人間関係は、無敵の人を生み出しやすい土壌になっています。』

・『凶悪犯罪に駆り立てられる無敵の人を輩出しないために、私たち一人一人に何かできることはないのかと考えさせられます。』

まとめ

「無敵の人」というネットスラングの意味・概要について分かりやすく解説して、使い方・例文を紹介してきましたがいかがでしたか。

「無敵の人」というのは、「社会的・対人関係的に失うものが何もなくて、凶悪犯罪などを思いとどまる心理的な歯止めがない人」を意味している言葉です。

「無敵の人」のスラングについて詳しく知りたい人は、この記事の解説をチェックしてみてください。