この記事では、「無自覚」と「無意識」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無自覚」とは?
「自覚がない」と書いて、「無自覚」。
全く自覚がない状態を表し、自分のすることすべてにおいて自覚がないことを意味するものとなります。
例えば、自分が発言したこと、自分がとった態度、自分の服装、自分の責任、立場など、日常における様々な行為に対し自覚がないことを意味しています。
「無自覚」の使い方
「無自覚」には、「無自覚にもかかわらず」や「無自覚のうちに」、「無自覚的に」、「無自覚にしろ」、「無自覚であればあるだけ」、といったように文章中でどのように使用されるかといった形で、様々な使い方があります。
「無意識」とは?
「意識がない」と書いて、「無意識」。
その漢字の意味通り、意識がない、正気を失っていることを意味するほか、自分が行っていることに気付いていないといった意味があり、日常会話では、自分が行っていることに気付いていないといった意味で用いられることが多くなります。
自分がとっている行動などに対し、自分では知らずしらずのうちに行っていることを意味する言葉となります。
「無意識」の使い方
「無意識」には、「無意識の状態」、「無意識のうちに」、「無意識の行動」、「無意識の領域」、「無意識の働き」、「無意識の動作」、「無意識の衝動」などといった使い方があります。
「無自覚」と「無意識」の違い
自覚がないのか、意識がないのか、といった違いとなる「無自覚」と「無意識」の違い。
「無自覚」は、自分の立場や行動に対し自覚していない状態を意味し、「無意識」は、自分が行っている行動に対し気付いていない状態。
または、事故や病気などによって意識がない状態を意味し、この点において違いがあります。
同じような意味として使用することも可能ですが、「無意識」の場合は、意識不明にも使用することが可能で、その点は間違って使用することはできません。
「無自覚」の例文
・『人を馬鹿にするような言い方は、彼にとっては無自覚で悪気はないらしい。』
・『無自覚で失礼な振る舞いを行う人ほど、面倒な人はいないと思う。』
・『彼がとった行動は無自覚にしろ、許されるものではありません。』
・『無自覚のうちにイライラした態度を取ってしまう自分が情けなくて仕方がありません。』
「無意識」の例文
・『食いしん坊の息子は、無意識のうちにお菓子を口に入れているようです。』
・『ぼーっとしていると、無意識に亡くなった母のことを思い出してしまいます。』
・『今でも彼女との思い出の場所に無意識に足が向いていることがあります。』
・『無意識の状態が続き心配でしたが、何とか意識を取り戻すことができました。』
まとめ
以上が「無自覚」と「無意識」の違いです。
自分の行動に対し用いる場合、どちらも、あまり、良い意味で使用されることが少ない、そんな共通点を持つ言葉となります。