この記事では、「焦燥に駆られる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「焦燥に駆られる」とは?意味
「焦燥に駆られる」の読みは「しょうそうにかられる」で、その意味としては「焦る気持ちが沸き起こり、内心せき立てられるさま」を指します。
「焦燥」は「焦っていら立つ」ことを意味し、「駆られる」は「何かの激しい感情に動かされる」ことを意味する言葉で、従って「焦燥に駆られる」とは「焦っていら立ち、内心が大きく動かされること」を意味する慣用句となるのです。
「焦燥に駆られる」の概要
まず「焦燥」と言う言葉を、もう少し詳しく説明したいと思います。
「焦」という漢字には、「こげる」や「あせる」や「こがれる」という意味があります。
火であぶられて焦げることを指すことから、火であぶられるがごとく心がイライラして焦ると言う意味を表現することになります。
一方の「燥」の方は「乾燥」の「燥」の字であり、「かわく」や「いらだつ」という意味を持っています。
火を焚いて何かを乾かすことを意味し、そこから火であぶられて乾くように、心がイライラと焦ると言う意味を持つ漢字なのです。
いずれも「イライラといら立つ」という意味を持つ漢字で、それを並べる事で相当いら立ちの程度が強い事を表現する言葉となっているのです。
従って、「この相当いら立つ程度がひどい感情に、何とかしなければと内心が強く突き動かされるさま」が「焦燥に駆られる」と言う言葉なのです。
ちなみに「焦燥感に駆られる」と言う慣用句もありますが、これは「焦燥に駆られる」と全く同じ意味の言葉で、いずれを使っても問題はありません。
「焦燥に駆られる」の言葉の使い方や使われ方
「焦燥に駆られる」の言葉は『部下の育成のためにと、少し難しいプロジェクトを任せたのですが、遅々として進まず、やはり自分が乗り出して指導しようかとの焦燥に駆られます。しかし、ここはぐっと我慢すべきだと思っています。』や『彼は仕事で成果を残せない日々が続いている事に、焦燥に駆られているようです。』や『こちらから連絡が付かないからと、いくら焦燥に駆られても、彼はアメリカにいるのだから、とにかく彼からの連絡を待つ以外に方法はありません。』の様に使われます。
「焦燥に駆られる」の類語や言いかえ
「焦燥」の類義語としては「イライラ」や「いら立ち」や「憤懣」や「焦慮」と言った言葉を挙げる事が出来ます。
従って、「焦燥に駆られる」の言い換えとしては、「イライラに内心が大きく動かされる」や「いら立ちに心が揺り動かされる」や「憤懣に心がふるえるほど動かされる」や「焦慮に内心が動かされる」などの表現が考えられます。
まとめ
「焦燥」は「焦っていら立つ」ことを意味し、「駆られる」は「何かの激しい感情に動かされる」ことを意味する言葉です。
従って焦燥に駆られる」とは「焦る気持ちが沸き起こり、内心せき立てられるさま」を意味する言葉となるのです。