「犯罪を犯す」と「罪を犯す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「犯罪を犯す」と「罪を犯す」の違い違い

悪質な事件をつたえるニュースで「犯罪を犯す」「罪を犯す」という類語が出てくることがあります。

この記事では、「犯罪を犯す」「罪を犯す」の違いを分かりやすく説明していきます。

スマートな言葉遣いを覚えていきましょう。

「犯罪を犯す」とは?

報道番組などでコメンテーターが「犯罪を犯すことは~」などと語っているシーンを見かけることがあります。

犯罪を犯すというのは、実は間違い言葉のひとつ。

日本語としては成立しない、NGな言葉なので注意しておきましょう。

「犯罪」という言葉は、それだけで罪を犯すという意味あいがあります。

そのため「犯罪を犯す」を直訳すると「罪を犯すことを犯す」という意味不明のフレーズになります。

間違えて使っている人も多いので、つい正しい用語だと認識してしまいがちですが、正式に辞書には載っていない語句。

この機会に頭の中を、リセットしておきましょう。

「犯罪を犯す」を正しく用いるのなら、過ちを犯す・犯罪を犯す・犯行を認める・非行に走るなどがあります。

その他の言い方はいくらでもあるので、色々なボキャブラリーを覚えておくといいです。


「罪を犯す」とは?

罪を犯すとは、犯罪行為をすること。

法律違反をおこなうことです。

悪事に手を染めてしまう、人の道を外れてしまう場合などに使います。

その先に待っているのは警察による逮捕なので、あまり身内では聞きたくない言葉です。

罪を犯すの「罪」には、人として守るべきルールから外れるという意味があります。

また残酷で、人としての思いやりに欠ける様子もあらわしています。

そして「犯す」は反発するや逆らうという言葉です。

つまり罪を犯すは、冷酷無残なおこないのこと。

人としてあるまじき行為のことです。

罪の反対語は功ですが、できれば「功績をのこす」「功績を称えられる」人になりたいものです。


「犯罪を犯す」と「罪を犯す」の違い

法律違反をあらわす言葉として「犯罪を犯す」「罪を犯す」があります。

2つの言葉の正誤を、あらためて学習しておきましょう。

・犯罪を犯すは、間違い言葉

使っている大人も多いのですが「犯罪を犯す」は明らかな間違い言葉です。

犯罪そのものに悪事を働くという意味があるので、犯罪を犯すだとつじつまの合わない用語になってしまいます。

なんとなく収まりが良い言葉のように聞こえてしまいますが、日本語の文法としては間違えているフレーズなのでしっかり学んでおきましょう。

正しくは「犯罪を犯す」ではなく「罪を犯す」になります。

「犯」が取れた形式が、正解となります。

まとめ

「犯罪を犯す」「罪を犯す」の違いを、分かりやすくお伝えしました。

いつも当たり前のように使っている言葉が、意外にも間違っていることもあります。

「犯罪を犯す」は文法的に間違っている様式。

「罪を犯す」が文法として、合っている使い方になります。

日本語は変化していくものですが、できれば正統派を覚えておきたいもの。

語彙力を積み上げていきましょう。

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