この記事では、「独創性」と「創造性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独創性」とは?
「独創性」とは、どくそうせいという読み方をする言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来ますが、模倣ではなく独自の発想でつくり出す事を意味する独創に、本質とか生まれつき等の意味を有する性の漢字を付け加える事で生じた言葉となっています。
だからこそ独創性とは、独自の考えにより物事をつくり出す能力を表すのです。
「独創性」の使い方
「独創性」とは、誰かの模倣ではなく独自に物事を生み出したり、つくり出す能力に対し使用される事が多い言葉となっています。
特に芸術作品等を評する際に、独創性がある、とか逆に、独創がない、といった形で表現されたりするのです。
ちなみに独創性があるとされる芸術作品は、ただ目新しいだけでなく、作品自体の出来が素晴らしい際に賞賛の意も込められていたりします。
「創造性」とは?
「創造性」とは、そうぞうせいという読み方をすべき言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば分かりますが、新たな物を初めてつくり出す事という意味がある創造に、たちとかもちまえといった意味を持つ性の文字を付け足す事で成立している言葉となっています。
そのため「創造性」は、新しい上に生産的な発想を生み出す能力、といった意味があるのです。
「創造性」の使い方
創造性とは、新しくもオリジナリティのある物事を生み出す能力に対して使用されています。
具体的には、創造性に富んだ、という表現により、新しい物事をつくり出す能力に秀でている事を表す事が可能です。
更に創造性を育む、という使い方も比較的良く見掛ける事が出来ます、これは教育法等を駆使する事により、新しい物を生み出す能力を高めようとする、といった意味合いを表しているのです。
「独創性」と「創造性」の違い
「独創性」と「創造性」は文字を見比べれば分かる様に、最初の二文字が独創と創造という明確な違いがあります。
しかも読み方もそこまで、似通っている訳ではありません。
ですがどちらも、物事をつくり出す能力を表す言葉なので持つ意味合いは似ている部分もあるのです。
もっとも独創性の方は、他にはない様な独特な発想や感性により物事をつくり出す能力の事だったりします。
一方の創造性は、新しくも生産的な物事を生み出す能力を表すのです。
なので言葉の意味をきちんと踏まえれば、無理なく使い分けする事が出来ます。
「独創性」の例文
・『彼は独創性のある絵を次々に描いています』
・『彼女の音楽は独創性が高いので好き嫌いが分かれる所もあります』
「創造性」の例文
・『あなたは創造性に富んだ作品を次々に世に送り出していて素晴らしい』
・『うちの子には創造性を育む様な教育を行いたいと考えています』
まとめ
2つの言葉を比べれば、直ぐに最初の二文字が独創と創造という明確な違いがある事に気付きます。
ですがどちらも、物事をつくり出す事に関連した才能や能力を表す言葉なのでややこしいです。
ただし「独創性」は、他の人にはない独特な着想等により物事をつくり出す能力を表します。
対する「創造性」は、新しい発想により物事を生み出す能力を主に表す言葉です。