この記事では、「独特」と「個性的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独特」とは?
「独特」は、対象者だけが持つ個性で、言葉自体は形容動詞か、名詞になります。
形容動詞の場合どのような様子に見えるかを重要視し、名詞の場合、名を示すのです。
「個性的」とは?
「個性的」は、対象者が他と比較して異なる個性を持っていることです。
その上で、「個性的」は、形容動詞で形を示す言葉ですが、名詞ではありません。
「独特」と「個性的」の違い
「独特」と「個性的」の違いは、名詞として機能するか、しないかです。
「独特」は、名詞として機能し前の文章の後に「独特」とつければ名詞として扱うことも可能で、「個性的」は、名詞になりません。
「独特」の例文
・『独特な話し方』
この例は、対象となる人物の話し方が、個性的で他と異なるという例です。
「独特」は良い意味でも悪い意味でも個性的になるため、この例はどちらに値するかは文章だけではわかりません。
良い意味なのか悪い意味なのかは、実際にその人に会い、話をしてみないと分からないということになります。
・『考え方が独特で分かりずらい』
この例は、褒め言葉ではなく、むしろ悪い意味で、考え方が個性的で他と異なるが故考えが分からないと述べています。
「独特」は良い意味でも悪い意味でも使用でき、この例は悪い意味で使用されています。
「個性的」の例文
・『個性的な絵である』
この例は、個性が他の人間と比較すると他と異なり別次元にある絵であるとした例です。
このケースも、「個性的」という言葉が良い意味なのか、悪い意味なのかは文面からはわからず、もっと詳しく文面に絵の様子を記さないとはっきりしたことはわからないのです。
・『個性的すぎるが故理解できない文章表現だ』
この例は、漫画や小説などで他に見たこともないような文章表現がされている作品があり、まったく意味が理解できないという例になります。
「個性的」は、文章の無い様にマイナス要素となる文章があって初めて悪い意味であることを認識しますので、マイナスとなる表現がない場合、良い意味なのか、悪い意味なのかの判断ができないのです。
まとめ
「独特」と「個性的」の違いは、言葉としては全く同じ意味であるため個性的で他と異なる様子を示す言葉であるという認識でよいでしょう。
ただ、「独特」だけがそのものの名前を示すことができる名詞だということだけを覚えておけば違いについては理解したと言えます。
実際、「独特」と、「個性的」には違いは無く、言葉としては全く同じで、後は文章の使い方のみが、名詞でも機能するか、形容動詞として主に使用するかしかないのでこれらの違いについてはよほど、日本語の性質にうるさい人ではない限り気にする必要性はないのかもしれません。
日常においては意味の方が重要視されますので、「独特」と「個性的」は意味が同じですが、「独特」だけ名詞でも使用できるとひとまずしておくとよいでしょう。