「猛威を振るう」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「猛威を振るう」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「猛威を振るう」の意味を分かりやすく説明していきます。

「猛威を振るう」とは?意味

「猛威を振るう」の読みは「もういをふるう」で、「病気や災害などの好ましくないことが、物凄い勢いで広範に影響を及ぼすこと」を意味する慣用句です。


「猛威を振るう」の概要

新型コロナの世界的な感染拡大で、ニュース等で聞くことが増えた慣用句の「猛威を振るう」ですが、改めてこの慣用句の意味を詳細に説明します。

まず「猛威を振るう」の慣用句を構成する言葉毎に分解して説明したいと思います。

「猛威」は文字通り「猛々しいほどの威力」という意味で、「恐ろしいほどの凄まじい威力や、抗えないほどの物凄い勢いのこと」を意味します。

また「振るう」は辞書によると、「大きく動かすこと」「思うままに使いこなして、そのものの持つ能力を十分に表すこと」「勢いが盛んになること」と三つの意味が記載されています。

「猛威を振るう」の慣用句では三つ目の「勢いが盛んになること」の意味で使われており、「猛威」の意味を助長する言葉として使われています。

従って「猛威を振るう」の文字通りの意味としては「恐ろしいほどの凄まじい威力や、抗えないほどの物凄い勢いが盛んであること」となります。

この「猛威を振るう」の慣用句は、人に災いをもたらす様な、インフルエンザや新型コロナ等の感染症が凄い勢いで拡大している場合や、台風や山火事等の自然災害が頻発・拡大している場合や、戦争や紛争による被害拡大などに対して使われる言葉です。

従って歌手などの人気が沸騰している場合や、あるゲームが大人気となり多くの人が興じていても、それを「猛威を振るう」と使うことは適切とは言えません。


「猛威を振るう」の言葉の使い方や使われ方

「猛威を振るう」の慣用句は、以下の例の様に使われます。

・『台風18号は猛威を振るい、進路に当たる地方に次々と甚大な被害をもたらしている』
・『猛威を振るうと予測されている台風が近づく中、サーフィンに興じる無謀な若者が少なくない』
・『消防車が30台も出動して消火活動を行うも、猛威を振るう火災は鎮火に向かう気配がありません』
・『カリフォルニアでは、山火事が相次いで発生し、猛威を振るう映像をニュースで見ました』
・『新型コロナは世界中で猛威を振るい、いつ収束するのか見当もつかない』

「猛威を振るう」の類語や言い換え

「猛威を振るう」の類語や言い換えとしては、「勢いを増す」「拡大する」「激しくなる」「大流行する」「蔓延する」などを挙げることが出来ます。

まとめ

「猛威を振るう」はコロナ禍で耳にすることが増えた慣用句で、「病気や災害などの好ましくないことが、物凄い勢いで広範に影響を及ぼすこと」を意味する言葉です。

あくまで人に災いをもたらす様なものに対して使われる言葉で、人気が沸騰してる歌手や大流行しているゲームがあっても、これらに対して使うのは、適切な使用方法とは言えないので注意が必要です。

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