「猟奇的」と「狂気的」の違いは?分かりやすく解釈

「猟奇的」と「狂気的」の違いは?違い

この記事では、「猟奇的」「狂気的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「猟奇的」とは?

「猟奇的」「りょうきてき」と読み、の意味は以下の通りです。

1つ目は「異常なもの、怪しいものを探し求める気持ち」という意味で、普通とは違い、奇妙なものを好む傾向がある様子を言います。

2つ目は「異常なものを追い求める気持ちを満足させる為の行動」という意味で、ただ自分が奇妙なものを好む気持ちを満足させる為に行動することを言います。

上記に共通するのは「異常なものを好む」という意味です。

「猟」「かる」とも読み、「探し求める」「あさる」という意味、「奇」「普通の知識では測り知れない不思議な様子」という意味、「的」「~の傾向がある」という意味、「猟奇的」「普通の知識では理解できない不思議なものを探し求める傾向があること」になります。


「猟奇的」の使い方

「猟奇的」「異常なもの、怪しいものを探し求める気持ち」「異常なものを追い求める気持ちを満足させる為の行動」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「猟奇的だ・である」と使われたり、副詞として「猟奇的な」と使われたりします。

基本的に、普通では考えられない異常なもの、変わったものを好み、その気持ちを満足させる為に行動する様子に使われる言葉です。


「狂気的」とは?

「狂気的」「きょうきてき」と読みます。

意味は、「精神的に異常をきたしている様に思えること」です。

「狂」「くるう」とも読み、「精神に異常をきたす」という意味、「気」「心の働き」という意味、「狂気的」「精神に異常をきたしている傾向があること」になります。

「狂気的」の使い方

「狂気的」「精神的に異常をきたしている様に思えること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「狂気的だ・である」と使われたり、形容詞として「狂気的な」と使われたりします。

本来「狂気」は精神的に異常をきたす疾患のことですが、「的」がついている為に、健常な人が精神に異常をきたしている様に思えること使われる言葉です。

「猟奇的」と「狂気的」の違い

「猟奇的」「普通では考えられない異常なもの、変わったものを好む傾向があること」という意味です。

「狂気的」「精神に異常をきたしているかの様な傾向があること」という意味です。

「猟奇的」の例文

・『これは正に猟奇的殺人だ』
・『彼女の愛は猟奇的で恐怖を感じる』
・『この小説は猟奇的な表現が多くて刺激が強い』
・『近所で猟奇的な犯罪が増えていて不安だ』

「狂気的」の例文

・『彼の演技は正に狂気的だ』
・『ストーカーは狂気的なのでたちが悪い』
・『あのバンドは狂気的なパフォーマンスが魅力だ』
・『アーティストには狂気的な部分がある』

まとめ

今回は「猟奇的」「狂気的」について紹介しました。

「猟奇的」「異常なものを好む傾向」「狂気的」「精神に異常をきたしている傾向」と覚えておきましょう。

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