この記事では、「猫の額ほどの庭」の意味を分かりやすく説明していきます。
「猫の額ほどの庭」とは?意味
「猫の額ほどの庭」とは、「非常に狭い庭のこと」という意味です。
土地の面積が非常に狭く、人に対してとても自慢できない広さの庭のことを言います。
「猫の額ほどの庭」の概要
「猫の額ほどの庭」は、「猫の額ほど」という言葉に「~の庭」を付けた表現です。
「猫の額」の「猫」は文字通り動物の猫のことで、ペットにしている人も多く日常的に親しみの持てる動物であることから引き合いに使われています。
「額」は「眉毛から髪の毛の生え際までの部位」のことです。
猫を見慣れている人にはイメージしやすいのですが、よく見たことがないという人もいるでしょう。
実際に猫には眉がなければ髪の毛も生えていないので、「額」という定義がありません。
目から耳まで確かに少し距離がありますが、それが「額」なのか「頭部」なのかははっきりしていないのです。
しかし、定義ははっきりしていなくても、猫に「額」と呼ばれる部位が極めて少ないことは確かです。
つまり、「あるのかないのか分からない程のもの」という意味から「非常に狭い場所」という意味で使われる様になったと言われています。
「猫の額ほどの庭」の言葉の使い方や使われ方
「猫の額ほどの庭」は、慣用句として「猫の額ほどの庭だ・である」「猫の額ほどの庭で」などと使われます。
意味は「非常に狭い庭」であり、謙遜する意味で使われることが多くなります。
つまり、「自分の家の庭は非常に狭い」と、他人にへりくだって言う時に使われる言葉で、人の庭に対して使ってはいけません。
また、相槌を打つ時にも「そうですか」などと肯定しない方が良いでしょう。
なお、謙遜の意味で「猫の額ほどの庭」と言う人がいますが、過度に謙遜し過ぎている場合もあり、実際には豪邸でプール付きの庭だった、ということもあるのです。
「猫の額ほどの庭」の類語や言いかえ
「猫の額ほどの庭」の類語には「立錐の地(りっすいのち)」という言葉があります。
「錐」とは「きり」のことで、木などに細い穴をあける工具のことを言います。
「立錐」で「きりが突き立つこと」という意味で、「立錐の地」で「きりが突き立つ程度の土地」という意味になります。
「猫の額ほどの庭」に対応せると「立錐の庭」ということもできます。
「猫の額ほどの庭」を使った例文(使用例)
・『やっと一戸建てを持てるようになったが、予算の都合で猫の額ほどの庭になってしまった』
・『家内は猫の額ほどの庭で毎週一生懸命ガーデニングしている』
・『猫の額のどの庭なのでとてもバーベキューとかはできないよ』
・『部長が猫の額ほどの庭だと言っていたけれども、訪問したらプール付きだった』
まとめ
今回は「猫の額ほどの庭」について紹介しました。
非常に狭い庭を表し、基本的に謙遜として使われる言葉だと覚えておきましょう。