「獅子身中の虫」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「獅子身中の虫」

「獅子身中の虫」「しししんちゅうのむし」と読みます。

早口言葉の様で言いにくいので、ゆっくりと発音しましょう。

また「身中」「心中」と書き間違わない様に注意しましょう。

「獅子身中の虫」の意味

「獅子身中の虫」の意味は以下の2つになります。

「組織の内部にいて害をもたらす人」の意味

「獅子身中の虫」で最も良く使われるのがこちらの意味です。

組織や団体に所属しているのに、内部の人達と協力せずに故意に迷惑をかけたり害をもたらす人のことです。

元々その組織に不満や恨みがあり、損害を与える為に内部に潜り込んでくる人や、その組織にいるうちに不満を感じて迷惑行為をすることを表します。

「世話になった人を裏切る」の意味で

自分が今の状況になる為に支援してくれた人に対して、裏切り行為をして迷惑をかける人のことです。

会社や団体に入る為に誰かに根回しをして貰ったり、コネを使わせて貰ったりしたのに、損害を与える様な行為をした時に使います。

「獅子身中の虫」の言葉の使い方

「獅子心中の虫」の使い方には以下のポイントがあります。

組織や団体で使う

「獅子身中の虫」は会社や学校、サークルなど組織や団体に所属している人に対して使う言葉です。

個人的に恨みや確執があり、外から害を加えようとしている人には使われません。

ネガティブな言葉であり使い方に注意すること

「獅子身中の虫」は、言い換えると「裏切り者」ということなので悪口になります。

本人に直接言うべきではなく、特に単なる憶測や噂として軽々しく言わない方が良いでしょう。

「獅子身中の虫」を使った例文・短文(解釈)

「獅子身中の虫」を使った例文と解釈を紹介します。

「獅子身中の虫」の例文1

「A社と新モデルがほぼ同じ仕様というのは獅子身中の虫がいたに違いない」

これから新商品を発表しようとしていた矢先、ライバル会社がほぼ同じ仕様のモデルをいち早く発表してしまいました。

こちらの内部に誰か情報を漏らした者がいるとしか考えられない状況を表しています。

「獅子身中の虫」の例文2

「問題行動を動画に載せるとは彼こそ獅子身中の虫だ」

最近ではアルバイトの問題行動を動画にアップする問題が発生しています。

同じ様に自分がイタズラをしている様子を動画にアップすることは会社のイメージダウンであり、非常識な行為であることを嘆いている様子が伝わります。

「獅子身中の虫」の例文3

「個人情報が流出したのは総務部に誰か獅子身中の虫がいたからだろう」

会社で保管している個人情報が流出してしまい、ニュースになることがあります。

これにより会社は顧客からの信頼を失い大損害を受けることでしょう。

個人情報を管理している部門の誰かが外部の人と繋がっていたことは確かであるという状態を表しています。

「獅子身中の虫」の例文4

「あれ程世話になったのにライバル会社に転職するとは正に獅子身中の虫だな」

会社に入社して上司や先輩に一から仕事を教わり、トップセールスに上りつめた途端ライバル会社にヘッドハンティングされてしまいました。

あまりにも急な裏切り行為で、皆から非難されている様子を表しています。

「獅子身中の虫」の由来・語源

「獅子身中の虫」の由来は、仏教の教えから来ています。

仏教の経典の中に「獅子は自分の体内に寄生する害虫に食われて死ぬ、身体の外にいる虫に食われるのではない。

同じ様に、悪い仏教徒は自ら仏法を破壊する、決して外の者たちが仏法を破壊するのではない」
という一節があります。

つまり「獅子身中の虫」「内部の悪い心をもった者が仏教を乱す」という意味で使われ始めて、それが現在の意味になったのです。