この記事では、「獲得」と「習得」の違いを分かりやすく説明していきます。
「獲得」と「習得」には、どのような違いがあるでしょうか。
「獲得」とは?
「獲得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「獲得」は「かくとく」と読みます。
「獲得」には「手に入れること。
努力により、自分のものにすること」という意味があります。
例えば、食べ物を探している人が、フルーツを見つけて手に入れたとき、「果物を獲得した」ということができます。
また、甲子園大会を目指して、地方予選に出場したチームが、試合を勝ちぬいて、甲子園大会の出場権を得たとき、「甲子園大会の出場権を獲得した」などと言います。
また、仕事を始めて、給料をもらったことで、一人暮らしを始める人がいるでしょう。
このように自分の頑張りによって、自由を自分のものにしたと実感できたとき、「社会人になり、自由を獲得することができた」などと言うかもしれません。
「習得」とは?
「習得」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「習得」は「しゅうとく」と読みます。
「習得」は「学問や技芸などを習って覚えること」という意味があります。
特定の知識やスキルを習って覚えるとき、「習得」という言葉を使うことができます。
例えば、子供のころ「そろばん」を習って、使いこなせるようになった人がいるかもしれません。
このような場合「そろばんを習得した」ということができます。
また、野球の打者が練習に励んだり、コーチの教えなどを聞いた結果、打球の飛距離を伸ばすコツをつかむことがあるかもしれません。
このような時、「ホームランを打つ技術を習得した」などと言います。
さらに、これから学問や技芸、仕事のスキルや知識などを学び覚えて行こうという姿勢を見せたいとき、「皆さんにならって、一人前に仕事ができるよう、仕事の仕方を習得したいです」などと、「習得」という言葉を使うことができます。
「獲得」と「習得」の違い
「獲得」と「習得」の違いを、分かりやすく解説します。
「獲得」には「手に入れること。
努力により、自分のものにすること」という意味があります。
「習得」は「学問や技芸などを習って覚えること」という意味があります。
「獲得」の場合は、「大金を獲得する」など、「物」を手に入れたり、「素敵な奥さんを獲得した」など「人」を手に入れるという意味があります。
一方で、「習得」の場合は、あくまで「学問や技芸、スキル」などを手に入れることを意味し、「現物」を得るわけではないという違いがあります。
また「獲得」は、「自分の努力で手に入れる」という意味があるのに対して、「習得」は、どちらかと言えば「人から教わって覚える」という意味合いが強い言葉になります。
まとめ
「獲得」と「習得」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな違いがありました。
意味を確かめることで、言い間違いを防ぐことができそうです。