「率」と「卒」の違いとは?分かりやすく解釈

「率」と「卒」の違い違い

この記事では、「率」「卒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「率」とは?

「率」とは、そつという読み方をする言葉です。

ただし他にも、りつという読み方をする事もあります。

そつと読んだ場合の意味ですが、ひきいるとか、飾り気がなくあるがままや急な様といった意味を持つ言葉として使われているのです。


「率」の使い方

「率」というのは、様々な意味合いを持つので他の漢字と組み合わせる形で使用される事が多く見られます。

例えば、軽率といった形で軽はずみといった意味を表したり、率直といった組み合わせで、気持ち等をありのまま表すといった意味を持つ言葉として使用可能です。

他にも、ひっぱるといった意味を持つ引と合わせて引率という言葉にする事で、まとめてひきいるという意味を持つ言葉として使用されるケースも多く見られます。


「卒」とは?

「卒」とは、そつという読み方をする言葉となっているのです。

終わるという意味や、下級の兵士といった意味合いを持っています。

他にも急な様や、死ぬといった意味も持っているのです。

「卒」の使い方

「卒」という言葉の使い方として、良く見られるのが卒業という言葉だったりします。

これは学問や仕事といった業の漢字と組み合わせる事で、学校の全課程を終える、という意味で使用される事が多いです。

他にも一兵卒という表現で、大勢いる下級兵士の1人といった意味合いを表現出来ます。

更に脳卒中という言葉で、突然脳の血管が詰まったり破れるといった脳の病気を表現する事も可能です。

「率」と「卒」の違い

「率」「卒」は、どちらも一文字でそつという同じ読み方をする言葉です。

ただし違いとしては、率の方はりつという読み方をする事があります。

更に同じ読み方でも持つ意味は違っており、率の方は急な様子や、引っ張るという意味を持っているのです。

一方の卒の方は、終わるとか死ぬ、或いは下っ端の兵士という意味を持っています。

ただし人に先立って行うという意味に、率先という言葉があるのですが、同じ意味として卒先と表記される事もあるのです。

ですが基本的に、卒先という表記は卒が持つ意味合いからしても誤りだと判断されます。

「率」の例文

・『反省の色を見せずに、彼はまた信頼を裏切る様な軽率な行動をした』

・『引率者として、うちのクラスの担任教師が参加する予定です』

・『率直に言って、彼女をキャプテンに選んだのは間違いだったと思います』

「卒」の例文

・『今年の三月でようやく、この学校を卒業出来る』

・『彼がいきなり倒れてしまったのは、脳卒中が原因だったらしい』

・『私の様な一兵卒は、上官の命令にただ従う他ない』

まとめ

「率」「卒」はどちらも、そつという読み方が出来る言葉同士です。

しかも率先と卒先という形で、同じ意味の言葉に用いられる事もあります。

ですがこの卒先という表記は、卒が持つ意味合いからしても正確には、誤りと言える表現です。

ちなみに率は、ひきいるとかあるがままといった意味を持ち、卒の方は終わるとか、死ぬといった意味であり、発音は同じでも持っている意味は違います。

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