子どもが大好きな遊ぶためのものを指す言葉として「玩具」と「遊具」があります。
どちらもありふれた言葉ですが具体的にはどのように使い分けられているのでしょうか。
今回は、「玩具」と「遊具」の違いについて解説します。
「玩具」とは?
「玩具」とは、「遊ぶために造られた道具」を指す言葉です。
「玩具」とは「おもちゃ」と同義で、それを使って遊んだり楽しんだり暇をつぶしたりと何か生産的なことをするために作られたものではなく「使うこと自体が楽しみになるような道具」が「玩具」です。
楽しみのための道具の歴史は古く、古代文明の遺跡からも出土するほど人間の歴史と密接に関わっています。
時代に応じてさまざまな楽しみ方をする道具が作られ、現代ではコンピューターゲームなどのデジタル機器も広い意味での「玩具」に含まれます。
「玩具」とは一般的には手に持って遊べる大きさのものを指します。
手に持って遊ぶのが難しい大きなものもありますが「使用者の手によって取り扱えるサイズで楽しみのために使う道具」のことを「玩具」と呼んでいます。
子どもを対象にしたものが多いですが成人や高齢者を対象にしたものもたくさんあります。
犬猫など人間以外に向けて作られた「玩具」もあります。
「玩具」の使い方
・子どもに玩具を買い与える。
・玩具の安全基準は非常に厳しい。
・街の玩具店で水鉄砲を購入した。
・知育教育にも効果が期待できる玩具が注目を集めている。
「遊具」とは?
「遊具」とは、「遊びのために使用する大型の道具や設備」を指す言葉です。
それを使用することで喜びや楽しみなど快楽を得られるような大型の道具や設備を指す言葉が「遊具」です。
ここでいう「遊ぶ」とは体を動かしたり体験したりすることを意味しており「使用者が体を動かして楽しむための大型の道具や設備」が「遊具」に当たります。
登ったり乗り込んだりできる大きなものが「遊具」であり、多くは安全のために地面に固定されていたり管理されていたりと使える場所が限定されています。
利用者は遊ぶためにわざわざ「遊具」のある場所まで足を運びます。
一部の「遊具」には移動可能なものや家庭でも使えるものもありますがそれらは簡易的なものであり、本格的なものは特定の場所に設置されていることがほとんどです。
公園にあるジャングルジムや滑り台などが身近にある「遊具」です。
「遊具」の使い方
・公園の遊具で子どもたちが遊んでいる。
・安全のために遊具の劣化具合を調べる。
・遊具で体を動かすのは健全な成長にもつながる良いことだ。
・斬新なデザインの遊具を写真に撮る。
「玩具」と「遊具」の違い
「玩具」と「遊具」の違いは「大きさ」です。
「玩具」は手に持って遊べるサイズの持ち道具を指す言葉です。
大きい物もありますがおおむね人間の慎重を超えることはなく、使用時も人の手によって取り扱いが可能です。
「遊具」は利用者が上に乗ったり中に入れるサイズの大きな道具や設備を指す言葉です。
一人で移動することは難しい大きさであり、通常は場所や施設に付帯する設備として提供されます。
乗用可能な車の「玩具」など一部例外はありますが、持って遊べる道具が「玩具」で体験して遊べる設備が「遊具」と区別されています。
まとめ
「玩具」と「遊具」は同じような意味で使われることが多く混同されるケースも見られますが、本来の意味は全く違う別の言葉です。
それぞれの言葉の意味を知り正しく使いましょう。