この記事では、「珍無類」の意味を分かりやすく説明していきます。
読み方の難しい言葉を、正しくおさえていきましょう。
「珍無類」とは?意味
珍無類(ちんむるい)とは、他に例のないこと。
とても変わっていて、これまで見たことがないくらい類まれな事象です。
異色なもの、風変りなものが「珍無類」になります。
もともと「珍無類」とは「珍」と「無類」が組み合わさった用語です。
「珍」とは、物珍しいこと。
そして「無類」には「比べようがない」という訳があります。
つまり他の物と比較にならないくらい、とりわけ優れていること。
比較できないくらい、抜きんでている事柄が「珍無類」になります。
「珍無類」の概要
「珍無類」という言葉は、近世になって使われ始めた言葉です。
明治時代を生きた国木田独歩は、自身の短編小説の中で「珍無類」というフレーズを使っています。
子育てをしているとき、色々な世代の意見がぶつかり合う様子を「珍無類の滑稽」と言い表しました。
家庭の中のギクシャクした雰囲気を「とても変わっていて、ユニークだ」と説いたのです。
毎日同じ時間に起きて、同じ時間に会社に行っていると、日々が平凡で味気ないものに感じられます。
けれども目線を変えてみると、日々の些細なことにも、昨日とは異なる「ユニークの種」が隠れている場合もあります。
思いもよらない出来事、いつもとは違う事柄が珍無類です。
「珍無類」の言葉の使い方や使われ方
「珍無類」は次のように使います。
・『アマゾンの奥地で、珍無類な昆虫が見つかった』
・『社内きってのエースが、珍無類な活躍をした』
・『アンティーク店で、珍無類なランプを購入した』
「珍無類」は珍しくて、あまり見かけない物に使います。
またとりわけ才能が優れている人に対して、褒め言葉として用います。
そうそう滅多に出会えない物、何回も起こることのない事柄が「珍無類」になります。
「珍無類」の類語や言いかえ
「珍無類」と似ている言葉には、次の用語もあります。
・奇天烈
・珍しい
・稀覯
・空前絶後
・唯一無二
奇天烈(きてれつ)とは首を傾げたくなるくらい、変わっていること。
「奇妙奇天烈」とも言います。
また稀覯(きこう)とは、めったにお目にかかれないこと。
空前絶後(くうぜんぜつご)で、過去も未来もずっと起こらない様子です。
二度と起こり得ない状況をあらわします。
唯一無二(ゆいいつむに)で、他と比較できないこと。
それだけしかない、レアな物を伝えています。
まとめ
「珍無類」の意味と使い方をおさらいしました。
「珍無類」とは、とても変わっていて珍しいこと。
しょっちゅう、お目にかかれない事柄に使います。
レアな虫、あまり起こらない面白い話題、人に話したくなる内容が「珍無類」です。
ありふれた日常をくまなく探してみると、珍無類なニュースに遭遇することもあります。
ユニークな三字熟語を学びながら、日々を楽しんでいきましょう。