「生存フラグ」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「生存フラグ」とは?新語・ネット用語

ネット上でしか使われているところを見ない独特の表現に「生存フラグ」というものがあります。

この言葉は何を意味しているのでしょうか。

今回は、「生存フラグ」の意味と類似表現について解説します。

「生存フラグ」とは?意味

「生存フラグ」とは、「ゲームにおいてそれを済ませておくと後々生存する可能性が発生する行動や出来事」を意味する言葉です。

一般的にはそこから転じた「それが起きると生き延びられると思われるような行動や出来事」という意味で使われています。


「生存フラグ」の概要

「生存フラグ」「フラグ」とはゲーム用語で「条件管理」を意味する言葉です。

コンピューターゲームではあるイベントを発生するために必要な前提となるイベントが存在します。

「伝説の剣についての話を王様から聞いていると鍛冶屋から材料についてのヒントがもらえる」「公園でデートしておくと夏休みに旅行に行くイベントが発生する」など、あるイベントの条件となる行動や出来事が「フラグ」です。

条件が達成されることを旗がピコンと立つ様子に例えて「フラグが立つ」と表現します。

ある出来事を左右するような条件が「フラグ」なので「生存フラグ」とは「生存に関わる条件」を指し、その他にも「死亡フラグ」「結婚フラグ」など条件が関わる出来事を頭につけ一語として使います。

本来はゲームのイベント管理に使われる専門用語ですがそこから転じて「そのような行動や出来事が起こることで後の出来事が予想される」という意味で使われています。

あるあるに近いものが多く「銃撃戦の前に札束の入った財布を胸ポケットに入れておく」「攻撃後に『やったか』と声を上げる」「とどめを刺される前に敵が冥土の土産だと言って真相を語りだす」など「このようなシチュエーションの後は助かるのが定番なので死ぬことはないだろうと思わせる描写」「生存フラグ」です。


「生存フラグ」の言葉の使い方や使われ方

・『ピンチに見えるが生存フラグが立っているので安心している』
・『典型的な生存フラグだったが予想を裏切る展開が起きた』
・『露骨な生存フラグを見ると冷めてしまう』
・『とどめを刺されないまま崖から転落するのはよくある生存フラグだ』

「生存フラグ」の類語や言いかえ

・死ぬ死ぬ詐欺
「いかにも死にそうであるように見せかけながら一向に死ぬことなく生き続けること」という意味の言葉です。

一般的には「死にたいと言いながら自殺しない人」「健康なのに死に至る重病をアピールする人」など同情を買おうとして死を利用する人」トいう意味で使われています。

このような人が本当に死んでしまうことは滅多になく、死を率先して口にする事自体が「生存フラグ」の一種です。

・水落ち
「ドラマなどで海や川など水に落ちて行方不明になる描写」を意味する言葉です。

追い詰められて崖から海に転落死行方不明、という描写をされた人物が本当に死ぬことはまずありません。

記憶喪失になることもありますがたいていの場合はどこかに流れ着いて助かっています。

「水落ち」は危険に見えながら実は生存確率が非常に高い「生存フラグ」の一例です。

まとめ

「生存フラグ」はもともとはゲームの言葉ですが現在ではそこから転じた意味がさまざまな場面で用いられています。

特に説明がなく当たり前のように使われることも多いので混乱しないよう言葉の意味を知っておきましょう。