この記事では、「申し入れ」と「要望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申し入れ」とは?
自分の意見や希望を相手に伝えることやその内容を意味する「申し入れ」。
相手に自分の意見などを知らせる際に用いられる言葉です。
自分の考えや希望を相手に伝えたい、その行為を「申し入れ」と言い、それは、言葉でも文書でも行うことが可能です。
「申し入れ」は、「申し出」や「要求」、「申告」、「届け」、「リクエスト」、「プロポーザル」などと言い換えることができます。
「申し入れ」の使い方
「申し入れ」の使い方には、「申し入れをする」、「申し入れを行う」、「申し入れる」などがあり、また、「自治体への申し入れ」や「解約の申し入れ」、「交渉の申し入れ」などといった言葉でも用いられます。
「要望」とは?
物事の実現を強く求めることを意味する「要望」。
こうしてほしい、このようにしてほしいという希望を強く求めることを「要望」と言います。
「要望」の「要」には、ある物事の最も大切な部分といった意味があり、その大切な部分を望むことが「要望」となります。
「要望」は、「依頼」や「注文」、「要請」、「お願い」、「リクエスト」などと言い換えることができます。
「要望」の使い方
「要望」の使い方には、「要望する」や「要望に応える」、「要望を出す」、「要望に沿う」などがあり、また、「要望の声」や「要望書」などといった言葉もあります。
「申し入れ」と「要望」の違い
「申し入れ」も「要望」も相手に対し、自分の意見や希望を伝えるといった意味では同じ意味を持つ言葉となります。
そのうえで、両者の違いは、その強さにあります。
「申し入れ」は、「お願いします」、「聞いて頂けたら幸いです」といった感じのものに比べ「要望」は、強く懇願するといった意味を持つ言葉となります。
そのため、同じ相手に伝える行為であっても、その強さ、熱意に大きな差があります。
「申し入れ」の例文
・『引っ越しを行うため、賃貸契約の解約の申し入れを管理会社に行いました。』
・『新しい操作方法について、マニュアルに書き足してほしいと社員から申し入れがありました。』
・『夫から離婚に同意してほしいと申し入れがありました。』
・『今後も契約を続行してほしいと相手側から申し入れがありました。』
「要望」の例文
・『通学路に信号機を付けてほしいとPTAから要望がありました。』
・『結果的にみなさんのご要望に沿うことができず、大変、申し訳ございません。』
・『議員として、みなさんのご要望に少しでもお応えすることができるよう、一生懸命努力させて頂く所存です。』
・『なにか、当社に対するご要望はございませんか?』
まとめ
相手に対し自分の意見や希望を伝える際に用いられる「申し入れ」と「要望」には、その言葉が持つ強さに大きな違いがあります。
以上のことから、より強く自分の意見や希望を伝える場合には、「申し入れ」ではなく、「要望」が適した言葉となります。