「砂」と「土」の違いとは?分かりやすく解釈

「砂」と「土」の違いとは?違い

この記事では、「砂」「土」の違いを分かりやすく説明していきます。

「砂」とは?

「砂」とは、無機物であり岩石などの粒の事を指します。

その大きさに明確な基準が存在し、62. 5マイクロメートルから2ミリメートルの範囲の大きさの粒について「砂」と呼びます。

粒の種類は岩石、鉱物片やサンゴや貝殻などの化石片も含まれます。

「砂」は様々な場所に存在しており、砂漠はもちろんのこと、砂浜や海岸、河口や河流などで見る事ができます。

「砂」事体にも大きさによりさらに細かく分類され、極粗粒砂から極細粒砂まで5種類に分けられます。

これは地質学の分野で主に採用されている分類方法であるため、日常ではそれほど目にする言葉ではありません。

「砂」は自然的に発生するものですが、一部は岩石などを人工的に粉砕して「砂」を作る事もあります。


「土」とは?

「土」とは、上記の「砂」「泥」などに様々な有機物が含まれている蓄積物の事を指します。

「土」以外に「土壌」とも呼ばれ、地表の表面を覆っている物について一般的に「土」と呼びます。

「土」には様々な有機物が含まれており、生物の死骸やフン、鉱物などの破片や水分を含んだ液体状のもの、さらには微生物などその範囲は非常に多岐に渡ります。

そしてこれらの有機物は「土」の形状や状態に大きな変化をもたらし、植物の繁殖のもとになる栄養が含まれた「土」や、水分を蓄えている「土」、さらには地球自体の環境を整える「土」となります。

もちろん人間の活動によって生み出された環境に悪影響を及ぼす物質なども「土」に混ざるため、生態系への影響も懸念されます。


「砂」と「土」の違い

「砂」「土」の違い、は有機物が含まれているかどうかという点と、その大きさです。

「砂」はその粒の大きさに明確な基準で定められています。

「土」はその「砂」が積み重なり、生き物が死んで行ったりフンをしたりして有機物が混ざる事で「土」として蓄積していきます。

「土」に含まれている有機物を栄養として植物が生え、そしてその植物を動物が食べ、そして死に「土」へと帰る事で生命は循環しています。

「砂」の例文

・『砂漠の砂はサラサラしているイメージがあるが、実際の砂漠はほとんどが岩石などでできている』
・『海水浴に行った際に、友人と浜辺の砂で遊んだ』

「土」の例文

・『土に含まれる栄養素を吸って植物は成長する』
・『土の中には様々な有機物が存在し、そのおかげで生命が循環している』

まとめ

「砂」「土」の違いは、有機物が含まれるかどうかという点です。

「土」には生命のフンや死骸と言った栄養を含んだ有機物が含まれるため、植物などの成長や生命の循環には欠かせない物質です。

「砂」はその「土」を構成する物質の一部であり、「砂」が蓄積して様々な有機物が混ざっていくことで「土」になります。

違い
意味解説辞典