この記事では、「申請」と「依頼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申請」とは?
「申請」は「しんせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「組織において自分の希望・要望を願い出ること」という意味で、組織に所属している人が、規則に従って自分の希望や要望を叶えてもらう様に申し出るを言います。
2つ目は「国や公共機関において、許可や認可を求めること」という意味で、国や公共機関で扱っているものごとに対して、許可や承諾を願い出ることを言います。
上記に共通するのは「願い出る」という意味です。
「申」は「もうす」とも読み「下の立場からもうし述べる」という意味、「請」は「こう」とも読み「ものごとを願う」という意味、「申請」で「下の立場からものごとを願って申し出ること」になります。
「申請」の使い方
「申請」は「組織において自分の希望・要望を願い出ること」「国や公共機関において、許可や認可を求めること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「申請する・した」使われたり、ふくしとして「申請して」と使われたりします。
基本的に、下の立場から自分の希望や要望を願い出て、許可や承認を得ることに使われる言葉です。
「依頼」とは?
「依頼」は「いらい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人に用件をして欲しいとお願いすること」という意味で、自分に必要なことを他人にして欲しいと伝えることを言います。
2つ目は「他人をあてにすること」という意味で、他人に何とかしてもらおうと思う考え方のことを言います。
上記に共通するのは「他人をあてにする」という意味です。
「依」は「よる」とも読み「よりどころとする」という意味、「頼」は「たのむ」とも読み「あてにする」という意味、「依頼」で「よりどころとしてあてにすること」になります。
「依頼」の使い方
「依頼」は「他人に用件をして欲しいとお願いすること」「他人をあてにすること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「依頼する・した」と使われたり、副詞として「依頼して」と使われたりします。
基本的に、自分にとって必要なことを、他人にして欲しいとお願いすることに使われる言葉です。
「申請」と「依頼」の違い
「申請」は「下の立場から自分の希望や要望を願い出て、許可や承認を得ること」という意味です。
「依頼」は「自分にとって必要なことを、他人にして欲しいとお願いすること」という意味です。
「申請」の例文
・『旅行に行くのでビザの発行を申請した』
・『夏休みに有給休暇を申請した』
・『申請書に必要事項を記入して提出した』
・『今更ながらマイナンバーカードを申請した』
「依頼」の例文
・『クライアントからの依頼を引き受けた』
・『有名作家に連載エッセイを依頼した』
・『依頼された仕事なので優先的に片付けた』
・『彼女は人への依頼心が強いので同僚から警戒されている』
まとめ
今回は「申請」と「依頼」について紹介しました。
「申請」は「下の立場から願い出る」、「依頼」は「人にお願いする」と覚えておきましょう。