よく耳にする用語の中には、すぐに意味が思い浮かばない言葉もあります。
この記事では、「留め置く」の意味を分かりやすく説明していきます。
モヤモヤとした言葉の意味を、正しく学んでいきましょう。
「留め置く」とは?意味
留め置く(とめおく)とは、どこかに動かないように、その場につなぎとめておくこと。
その環境に、押しとどめておくことです。
今後は動かすかもしれないけれども、一時的にその場に置いておくというニュアンスがあります。
「仮に置いておくこと」です。
「留め置く」は「留める」と「置く」が組み合わさった言葉です。
「留める」には「固定する」という意味があります。
そして「置く」は「そのままの状態で、おいておく」という訳があります。
つまりその場から逃げないように、固定しておくことが「留め置く」です。
そのため被疑者を一時的にとめておく、警察署内の施設のことを「留置所」といっています。
「留め置く」の概要
「留め置く」という言葉は、もともと鉄道関係で使われていた言葉です。
運行していない電車を、一時的に仮置きしておくレールを、留め置き線もしくは留置線といっていました。
いつもは走っている電車がずっと静止しているので、日本各地の留置線は「鉄道ファンの撮影スポット」として非常に人気があります。
また最近ではフード系の配達業者が、玄関前に食材を一式置いておくサービスも「留め置き」といっています。
旅行などに出かけるため、郵便物の配送を一時的に取りやめることも「留め置き」といいます。
もともとは鉄道用語だった「留め置き」ですが、現在では色々なシーンでつかわれています。
「留め置く」の言葉の使い方や使われ方
「留め置く」はこのように用います。
・留め置きされた蒸気機関車を見物しようと、大勢の鉄道ファンが集まった。
・旅行に出かけるので、新聞と郵便物の留め置きをお願いした。
・帰宅が遅くなりそうだったので、玄関前に食材を留め置きしてもらった。
「留め置く」は「留め置きされた」や「留め置きしてもらう」など、やや変化させて使います。
新聞の留め置き、食材の留め置き、宅急便の留め置きなど、業者さんがおこなう行為をいうことが多いです。
「留め置く」の類語や言いかえ
「留め置く」と同じような言葉に、次の言い回しもあります。
・留置する
・一時的にとめておく
・配達をストップさせる
・休ませる
「留め置く」を熟語になおすと留置(りゅうち)になります。
また休ませる、ストップさせる、とめておくなども代わりの言葉として用いることができます。
まとめ
「留め置く」の意味や使い方をチェックしました。
「留め置く」とは、その場に一時的においておくこと。
運行していない電車から、生まれた言葉です。
郵便や宅急便、新聞や牛乳などをお休みすることも「留め置く」といいます。
最近では「食材の置き配サービス」も留め置きと呼んでいます。
色々な留め置きを知って、ワンランク上の暮らしに活かしてみてください。