「略歴」と「職歴」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「略歴」と「職歴」の違いとは?違い

自分がこれまでやってきた仕事に関して、知らない人物に説明するときに役に立つのが履歴書や職務経歴書のような文書です。

これらは、ある程度形式が決められていて誰が見てもおおよその必要な情報を得られるので非常に便利です。

この記事では、「略歴」「職歴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「略歴」とは?

「略歴」とは文字通り「略した経歴」です。

「略した」というように、元々は「完全な形の」経歴があることが前提で、その中から目的に沿って伝えるべきだと考えられるものを適宜ピックアップして記述したものです。

では「経歴」とはなんでしょうか。

「経歴」とは、その人物がこれまでたどってきた道、仕事の場合はこれまでやってきた仕事の内容、つまりその人物の「歴史」を列挙したものです。

例えば刊行された小説などの扉の裏などに著者近影とともに記載されているような、生誕地、卒業した学校、これまで執筆してきた本などが書かれているものが「略歴」です。

英語では「short biography」と言いますが、ビジネス文書としては「CV(ラテン語でcurriculum vitae)」と呼ばれることもあります。


「職歴」とは?

「職歴」とは文字通り「職業の経歴」あるいは「職業の歴史」です。

「職歴」自体は一般的な言い方なので、内容に関してあまり決まった形式はありません。

ただ、履歴書に記載される場合の「職歴」にはおおよその形式が決まっています。

「職」なので職業に関する情報のみが記載され、生まれや出身学校、趣味のような情報は含まないのが普通です。

英語では「work experience」あるいは「work history」と言います。


「略歴」と「職歴」の違い

「略歴」「職歴」の違いを、分かりやすく解説します。

内容に関する大きな違いは大きくは2つあります。

1つ目は、「略歴」は完全版ではなく一部を取り出した内容で、「職歴」はほとんどの場合完全版の情報で、略さないということです。

2つ目は、「職歴」は職業の事しか記載しませんが、「略歴」には職業以外の情報も書かれることです。

「略歴」の例文

「略歴」の例文には以下のようなものがあります。
・『著者の略歴が本の後ろに記載されています』
・『自己紹介文には略歴を入れてください』

「職歴」の例文

「職歴」の例文には以下のようなものがあります。
・『職歴を見ればその人の全てが分かります』
・『履歴書には学歴、職歴を記載してください』

まとめ

この記事では「略歴」「職歴」の違いに関して説明してきました。

最後に追加で説明しておきたいのは「職務経歴書」です。

英語では「resume」と言って、就職、転職活動の場合には「履歴書」と共に必ず必要になります。

場合によっては「職歴」と同一のものと認識されてることもありますが、基本的には「職歴」のような列挙ではなく、それぞれの仕事に関する5W1Hがもっと詳しく記載されます。

「職務経歴書」の最初に「略歴」を付けることもあります。

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