「異体同心」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「異体同心」とは?意味と使い方

この記事では、「異体同心」の意味を分かりやすく説明していきます。

「異体同心」とは?意味

「異体同心」とは、持っている体はそれぞれ違ったとしても、心は強く結ばれているという意味を持ち、極めて深い関係を表す際に使用される言葉です。


「異体同心」の概要

「異体同心」とは、「いたいどうしん」と読みます。

「異体」「同心」というそれぞれの言葉が表すように「体が異なっていたとしても」「心は同じ」という意味があります。

語源としては、は司馬遷の「史記」という故事に遡り、寄せ集めの兵であったが、心がひとつだったため、敵に勝つことができたという意味で「異体同心」という言葉が使用されています。

「異体同心」は主に、非常に仲の良い夫婦や、親友同士、強い絆で結ばれている関係性の二人について表す言葉です。

持っている体はもちろん違うけれど、二人の心は互いに通いあっており、強く結ばれているという意味です。


「異体同心」の言葉の使い方や使われ方

「異体同心」は、体は違っていても、心は常に強く結ばれているという意味で、非常に仲のよい関係である事を表す四字熟語です。

例えば、結婚して何年経っても関係が良好で愛し合っている夫婦について「異体同心」であると言えます。

また、非常に親しい関係である友人同士についても「異体同心」と表わす事ができるでしょう。

他にも、深い関係のある二人が、何かの理由で遠く離れた生活を送っている場合に「二人は異体同心なので、離れていても問題はない」という使い方もされます。

このように「異体同心」とは、夫婦や親友同士、恋人など、持っている体は違うものの、その心は強く結ばれているという事を表す際に使用されます。

「異体同心」を使った例文

・『結婚して30年がたつが、彼女とは異体同心で今でも心から愛している』
・『異体同心だと思っている親友には、なんでも打ち明ける事ができる』
・『仕事の関係で彼女とは離れて暮らしているが、異体同心なので何の心配もしていない』

「異体同心」の類語や言い換え

「異体同心」の類語として、「一心同体」があげられます。

「一心同体」とは、二人以上の人が心と体をひとつにするという意味を持っていますので、「異体同心」の意味と似ている事が分かります。

「異体同心」よりも「一心同体」の方が聞き馴染みのある言葉ではないでしょうか。

まとめ

「異体同心」とは、体は違っていても、心は強く結ばれているという意味を持つ言葉です。

このような関係を持つ二人は、強く結ばれており何があっても二人で立ち向かう事が出来るでしょう。

似た言葉で「一心同体」がありますが、これを機に「異体同心」という言葉も使用してみてはいかがでしょうか。

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