「登壇」と「講演」の違いとは?分かりやすく解釈

「登壇」と「講演」の違い違い

この記事では、「登壇」「講演」の違いを分かりやすく説明していきます。

「登壇」とは?

「登壇」とは、壇にあがることを指す言葉です。

特に、演説などのために壇にあがることを意味します。

『講師の教授が登壇されました』の様に使用されます。

また仏教用語では、受戒のために戒壇にあがることを指します。

ちなみに受戒とは、戒律を授ける儀式を指す言葉で、この儀式の際には、実際に物理的な壇が設けられてた所で行われ、この壇を戒壇と呼んでいるのです。

すなわち、受戒も実際に壇上に登るいわゆる「登壇」をして行われるのです。


「講演」とは?

「講演」とは、大ぜいの人に向かって、ある題目に関連する話をすること、またその話を指す言葉です。

『スポーツ界のレジェンドのあの人が、スポーツの効能を講演されました』や『政治評論家が、日本の政治状況の講演をされます』のように使用されます。

また仏教用語では、「講演」は経典を講じ仏法を説くことを指す意味で使われ、説法と同義で使われます。


「登壇」と「講演」の違い

「登壇」とは、壇にあがることを指す言葉で、特に演説などのために壇にあがることを意味する言葉です。

それに対して「講演」とは、大ぜいの人に向かって、ある題目に関連する話をすることを指す言葉であり、全く違う意味の言葉です。

しかし、この2つの言葉を同じ意味で捉えている方が居られるとすれば、それは大きな会場で「講演」する場合には、その講師は、壇上で話される事が多く、「登壇」して行われるのが一般的だからでしょう。

しかし、大きな会場に聴衆を集めて誰かが、「壇上」でスピーチを行う場合でも、「講演」だけではなく、選挙の演説の場合もあれば、会社の社長が社員に訓示を行う場合もありますし、数人の専門家が集い意見を戦わせる討論会の場合もあります。

また学校で学校長が「登壇」して卒業生に卒業証書を授与する場合もあれば、何かの集会では代表者が「登壇」して万歳三唱のみを行うケースも考えられます。

従って、「講演」においては、講演者は「登壇」して行うのが一般的ですが、誰かが「登壇」するのは、必ずしも「講演」する目的に限られたものではないと言えるのです。

まとめ

「登壇」とは、壇にあがることを指す言葉で、特に演説などのために壇にあがることを意味する言葉です。

それに対して「講演」とは、大ぜいの人に向かって、ある題目に関連する話をすることを指す言葉であり、全く違う意味の言葉です。

ただ大きな会場で「講演」する場合には、一般的に講演者は「登壇」して行います。

しかし、「登壇」するのは、何も「講演」する場合に限られたものではなく、選挙演説の場合もあれば、社長が社員に訓示する場合にもあれば、学校長が卒業生に卒業証書を授ける場合もあれば、万歳三唱をする目的の場合にも「登壇」して行われるのです。

従って、2つの言葉は異なる意味を持つ言葉ですが、若干の関連性もある言葉と言えます。

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