「監事」と「監査」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「監事」と「監査」の違い違い

オフィスワークのお仕事をしていると、役職についての言葉に悩んでしまうことがあります。

この記事では、「監事」「監査」の違いを分かりやすく説明していきます。

正確な言葉の意味を知って、自信をつけていきましょう。

「監事」とは?

監事(かんじ)とは業務がきちんとおこなわれているか、厳しく監督するポストのこと。

そうした仕事をおこなっている個人または団体をあらわします。

身近な役職に例えるなら「庶務」と呼ばれるポジションです。

監事はNPO法人などの団体が、適切に仕事をしているか監視するために置かれています。

色々なお仕事がありますが、監事の主なものに「不正なお金のやり取りがないか」というものがあります。

お金の流れに不明瞭な点がないか、おかしい部分がないか、見張りするのが監事の重大な仕事です。

監事はどんな人もなることができますが、公正なチェックのために理事長以外の人・親族ではない人・スタッフ以外の人がなることが望ましいとされています。

組織や団体が正しく回っていくためにも、物言う監事がいることはとても大切です。


「監査」とは?

監査(かんさ)とは、企業がコンプライアンス違反していないかチェックをおこなうこと。

まっとうな経営をおこなっているか、第三者がチェックすることです。

監査は「会社の健康診断」のようなもの。

決算書や賃借対照表などが正しく記入されているか、事業計画書が当初のプラン通りスムーズに進んでいるか調べます。

つまりおかしい部分がないのか、検査をおこなうのが監査なのです。

一般企業では株主総会を開き、会の中で誰が監査をおこなうのか決めます。

監査する人のことを、監査役と呼んでいます。

また監査を専門におこなう企業のことを、監査法人といっています。

規模の大きな企業になると、監査役はかならず置かれなければいけないものと決まっています。

コンプライアンスが重要視されるなか、監査はとても大切な業務のひとつになっています。


「監事」と「監査」の違い

どちらも「監督する」という意味があるので、勘違いしやすい言葉です。

「監事」「監査」の違いを振り返っていきましょう。

・肩書きと仕事内容の違い

「監事」「監査」は、どちらも業務内容が正しくおこなわれているか監視するためにあります。

ただ「監事」は個人や団体に対して用いられる、いわば肩書きのこと。

ポジションのことです。

これに対して「監査」は調査や監督をおこなうこと。

つまり職務内容や仕事内容にあたります。

そのため少し紛らわしいのですが、監事が監査をおこなう場合もあります。

このときにつくる報告書を「監事の監査報告書」といっています。

監事は役職、監査は業務内容と覚えておくといいです。

まとめ

「監事」「監査」の違いを、分かりやすくお伝えしました。

「監事」はNPO法人や団体を監視する人のこと。

不正会計がおこなわれていないか、チェックする役職です。

また「監査」は、監督をおこなう行為そのものを指します。

専門用語を正しく把握していきましょう。

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