この記事では、「目に付く」の意味を分かりやすく説明していきます。
「目に付く」とは?意味
「目に付く」には2つの意味があります。
ひとつは目立つです。
ひときわ目に入ってくる、きわだっているといった意味です。
「付く」には、あるものとあるものがくっついて離れない状態になるという意味があります。
目立つものは、いつまでも目に焼き付くように感じられます。
実際に目にゴミなどがつくことではなく、目から離れなくなる、つまり目立つことを指すのです。
もう一つは見て忘れられなくなるです。
非常に目立つものや感情を動かされるようなものは、見て忘れられなくなることがあります。
「目に付く」の概要
この言葉は実際に物質が目に付着することを意味しているのではなく、目立つという意味です。
悪い意味もよい意味もあります。
嫁に厳しい姑のことで説明をします。
この姑は、嫁がすることがいちいち気に入りません。
掃除についていえば、スイッチのでっぱりの上にホコリがたまっている、玄関に砂が入っている、窓ガラスに手垢がついている、こういったことが気になります。
嫁は普段このようなことは気にならないのですが、姑は非常に清潔好きなため、些細なことでも目立って感じられるのです。
料理についてだと、野菜の切り方が気に入らなかったり、味噌汁に使う味噌の種類や味の濃さが気に入らなかったりします。
姑には自分なりのやり方があり、その通りでないと気に入らないのです。
自分のやり方と違うので、野菜の切り方は雑に感じられるし、味つけはいい加減に感じられます。
そして、気に入らないことは目立って感じられます。
こういったことは「ホコリが目に付く」「料理の雑さが目に付く」などといいます。
これは悪い意味ですが、今度はよい意味でのことで説明をします。
スーパーの野菜売り場に行ったら、目立つところに伝統野菜が置かれていました。
伝統野菜は流通量が少ないので、スーパーの棚にひっそりと並んでいることが珍しくありません。
しかし、このときには野菜売り場に足を踏み入れてすぐのところ、誰もが通る場所にデンと置かれていたのです。
この置き方は目立ちます。
これを「目に付く場所に置く」といいます。
目立つ場所に置いてあれば手に取る人が多くなる可能性があり、よいことだといえるでしょう。
「目に付く」の言葉の使い方や使われ方
目立つという意味で使用されます。
よい意味でも、悪い意味でもいいます。
「目に付く」の類語や言いかえ
「目に余る」が似た意味の言葉です。
目に余るとは、程度がひどくて黙ってはいられないという意味です。
たとえば、コンビニの前でお酒を飲んで騒いていて、ゴミはそのままにしている人たちがいたとします。
社会のマナーを守れておらず、その程度がひどいといえるでしょう。
黙って見ていられない人もいるはずです。
こういったことを意味します。
よい意味では使用しません。
まとめ
実際に物質が目に付着することではなく、目立つという意味の言葉です。