この記事では、「県立高校」と「公立高校」の違いを分かりやすく説明していきます。
「県立高校」とは?
県立高校とは、けんりつこうこうという読み方をすべき言葉です。
文字で表記された言葉を見れば直ぐに理解出来ますが、県が設立して維持するという意味を持つ県立という字に、高等学校の略語で義務教育を終えた生徒が進学して専門教育を施す学校の意味を持つ高校という言葉を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ県立高校は、県が設置した高校を意味する言葉です。
「県立高校」の使い方
県立高校は、あくまで県が設立した学校を表す言葉として使用されます。
そのため都や府が同じ様に設立した高校に対して、この県立高校という言葉は用いる事は出来ません。
都立高校や府立高校という、別の言葉で表現される事になるのです。
更にあくまで県が設置し維持する高校を表す言葉なので、例え県内にあっても市や民間団体が運営する高校には、この県立高校という言葉を使う事は出来なかったりします。
「公立高校」とは?
公立高校とは、こうりつこうこうという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記された文字を見れば明らかですが、都道府県や市町村といった地方公共団体が設立して維持するという意味がある公立に、高等学校の略語であると共に中学校を卒業した者が進学して専門教育を行う学校である高校の字を加える事で誕生した言葉となっています。
なので公立高校とは、都道府県や市町村が設立して維持する高校を意味するのです。
「公立高校」の使い方
公立高校は、地方自治体が設立した学校に対して用いるべき言葉となっています。
そのため地方自治体ではなく、個人や民間団体が設立し維持している高校には、この言葉は用いる事は出来ず、そういった学校には私立高校という別の言葉が使われるのです。
加えて公立高校は地方自治体が設立した学校を纏めて呼ぶ際に使われる言葉なので、より細かく都立高校や市立高校といった形で、分類される事も少なくありません。
「県立高校」と「公立高校」の違い
県立高校と公立高校は、文字を見比べれば分かる様に最初に県と付くか、公が付くかの違いがあるのです。
そしてその違いにより、それぞれが表す意味合いにも違いが生じて います。
まず県立高校ですが、シンプルに県が設立した高校を表す言葉となっているのです。
一方の公立高校は、都道府県や市町村といった地方自治体が設立した高校を表現する言葉となっています。
なので公立高校という言葉には、県が設立した県立高校も含める事が可能です。
「県立高校」の例文
・『彼は自宅から自転車で通えるという理由で、近所にある県立高校を選んだらしい』
・『市内にある県立高校が見事に甲子園の出場を果たしました』
「公立高校」の例文
・『彼女は学費が安いという理由で、私立高校を諦め公立高校を受験する事にしました』
・『私立高校の多くは、公立高校よりもスポーツに力を入れています』
まとめ
2つの言葉は、最初に付く文字が県か公かの違いがあります。
同時にその事で、表す意味合いにも違いが生じているのです。
県立高校は、あくまで県が設立した高校を表す言葉となっています。
対する公立高校は、県立高校も含めて都道府県や市町村が設立した高校の総称として用いるべき言葉です。