この記事では、「着実」と「堅実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「着実」とは?
落ち着いていて、一歩一歩確かで間違いなく進んでいくさまです。
危ないところがないといった意味合いになります。
少しずつでも進んでいくさまを意味しており、後退してしまうことではありません。
ある地域では火災が多く発生していました。
それを心配した人が、火災を減らすための取り組みをしました。
具体的には、見回りをする、注意喚起をするといったことをしました。
これらの活動は派手ではありません。
しかし、この取り組みのおかげで、少しずつではありますが、火災発生件数が減りました。
急激にがくっと数が減ったのではなく、一歩一歩少しずつです。
このさまを「火災発生件数が確実に減っている」ということができます。
「着実」の使い方
派手ではないけれど、確かに進んでいくことを指して使用をします。
発売当初から爆発的に売れる商品があります。
これは、派手な売れ方だといえそうです。
こういったさまではなく、商品の場合でいうと、発売をしてから少しずつではあるものの、売れ行きが伸びていくようなことをいいます。
「堅実」とは?
やり方や考え方が確かで、危ないところがないさまです。
内容が伴っている場合を主にいいます。
投資のことで考えてみます。
投資をやったことがなく、知識がまったくない人が、いきなり投資に手を出しても失敗する可能性があります。
これは、危ないところがあるといえるでしょう。
「着実」とは、こういったさまではありません。
投資をやったことがなくても、書籍やインターネットから情報を得たり、専門家の意見を参考にしたりすれば、投資をして利益を得られる可能性があるかもしれません。
これは、やり方が確かであるといえるでしょう。
しっかり勉強をしていて、危ないところがあまり見られません。
このようなやり方や考え方のことをいいます。
「堅実」の使い方
やり方や考え方について使われることが多いです。
派手ではないけれど、確かなことを指して使用します。
前に進むという意味合いはありませんが、後退することには使用しません。
「着実」と「堅実」の違い
どちらの言葉にも、危ないところがないという意味合いがありますが、使い方にやや違いがあります。
前者の言葉は、一歩一歩確かに進んでいくさまを指して使用をします。
後者の言葉は、やり方や考え方が確かでるさまを指して使用をします。
前に進むという意味合いはありません。
「着実」の例文
・『着実に成長している』
・『着実に売り上げを伸ばしている』
・『ひとつずつ着実にクリアする』
・『焦らず着実に勝利を狙う』
「堅実」の例文
・『堅実なプレーを見せてくれた』
・『堅実な投資計画』
・『堅実な作戦』
・『堅実な生活を送っている』
まとめ
確実なさま、危ないところがないさまという意味を持つ2つの言葉ですが、使い方に違いがあります。