「知らんぷりする」と「知らないふりする」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「知らんぷりする」と「知らないふりする」の違いとは?違い

「知らんぷりする」「知らないふりする」は、同じように聞こえる言葉ですが、含んだ意味の微妙な違いがあります。

この記事では、「知らんぷりする」「知らないふりする」の違いを分かりやすく説明していきます。

「知らんぷりする」とは?

「知らぬふり」の音韻が変化して、「知らんぷり」になっています。

外国の方で、日本語を勉強している人は、このような日本語の音韻変化の発音に戸惑う人もいるようです。

この言葉の意味は、本当は知っているにも関わらず、知っていないような素振りを見せるさまのことを言います。


「知らんぷりする」の類義語「見て見ぬふりする」

類義語には「見て見ぬふりする」という言葉があります。

身の回りで起こることや人に、できるだけ関わりや関心のある素振りを持たないように、意図的に振る舞う様子を言います。


「知らないふりする」とは?

知っているのに知らないように見せかけることを「知らないふりする」と言います。

わざと知らないふりをして、相手に詳しいことを話させると、会話のやりとりの機会を生み出せるかもしれません。

自分だけが知っていると目立つので、控えめに振る舞うために「知らないふりする」こともあるでしょう。

「知らないふりする」の類義語「しらばっくれる」

「しらばっくれる」という言葉は、これも「知らないふりする」と同じく、知っているのに知らないように振る舞うことです。

「しらをきる」という言い方もあるようです。

「知らんぷりする」と「知らないふりする」の違い

「知らんぷりする」は、「知らぬふりする」の音便が変化したもので、「知らないふりする」と意味は同じですが、「知らぬふりする」では発音したときに言いにくいので、「知らんぷりする」になったようです。

「知らんぷりする」は、何か冷たい響きの印象があります。

私は関係ない、というような他人事で済ませたい個人的な心模様があります。

ですが「知らないふり」には、微妙な違いですが、そこまでの冷たい印象を感じにくいかもしれません。

「知らないふり」を自分がすることで、その場の状況が上手くいくならそうするというような、周りの状態を観察して、自分がどう動くべきかを読んでいるような印象がありそうです。

「知らんぷりする」の例文

・『お母さんが宿題しなさいと言ったのを、知らんぷりした』
宿題は早めに仕上げた方が自分の為にはいいのですが、子どもの頃は楽しいことに夢中になっていて、お母さんの注意を聞かないこともあるようです。

・『バス内で言い合いが始まったが、関わり合いになりたくないので、他の乗客は知らんぷりを決め込んでいる』
多くの人が他人の揉め事には関わりたくありません。

自分が被害を被りたくないので、そのように自分の身を守ろうとしています。

「知らないふりする」の例文

・『知らないふりをして、その道に詳しい先輩に質問してみると、快く教えて貰い、自分のモチベーションも高まった』
知識を惜しむことなく伝えてくれる先輩は貴重な存在です。

教えて貰うことから話が広がり、関係性がより良くなるとよいでしょう。

・『その話題について知っているのは自分だけだったので、ここでは知らないふりをした』
周りの皆が知らなければ、自分だけ知っていると思われないように知らないふりをした人の心境です。

まとめ

「知らんぷりする」と、「知らないふりする」、どちらも同じような意味ですが、使われる状況は少し異なるようです。

それぞれの類似語も微妙に違うので、文脈でどちらが適切か判断しながら、ちょっとした使い分けができれば良いです。

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