この記事では、「石橋を叩いて壊す性格」の意味を分かりやすく説明していきます。
「石橋を叩いて壊す性格」とは?意味
「石橋を叩いて壊す性格」とはことわざを元にした慎重すぎる性格の表現です。
豪快な性格という意味ではありません。
それが安全かどうか実行してもいいかを慎重に確かめた結果、確認すればするほど安全性や成功率の高さに対して疑心暗鬼になってしまい、逆に実行することへの不安を強める結果となって実行できなかったり失敗してしまう性格を表します。
慎重さや臆病さの度が過ぎる性格と言えるでしょう。
「石橋を叩いて壊す性格」の概要
「石橋を叩いて壊す性格」は慎重なことを表すことわざの石橋を叩いて渡るから来ています。
一見頑丈で渡っても問題なさそうな石橋であっても叩いて丈夫さを確認してから渡るという用心深さを表す故事から来たことわざです。
しかしそれの度が過ぎていてただ叩くだけではその頑丈さを信頼できず、あの手この手で丈夫さを試した結果橋自体を壊してしまう台無しにしてしまうという例え話が「石橋を叩いて壊す」になります。
そしてそのように過剰な確認をしないと安心できない、そこまで確認しても安心できないから物事を台無しにして失敗してしまう性格が「石橋を叩いて壊す性格」です。
「石橋を叩いて壊す性格」の言葉の使い方や使われ方
「石橋を叩いて壊す性格」は人の性格について話すときに使われる言葉ですが、特に人の欠点を指摘するときであったり自虐的に使われる言葉です。
『石橋を叩いて壊す性格だから失敗ばかりしてきた』『上手くやりたいなら石橋を叩いて壊す性格を治すべき』というような形になります。
ただ慎重なだけでなく慎重すぎて足を引っ張る性格というような意味なので褒め言葉としては全く使われず、改善すべき短所やどうしようもない性格の欠点としてネガティブな意味合いを込めて使われる言葉です。
「石橋を叩いて壊す性格」の類語や言いかえ
「石橋を叩いて壊す性格」を言い換えるなら「臆病」や「慎重」という言葉が当てはまりますが、ただ臆病や慎重なだけでなく度を越した臆病や慎重な性格なのでもっと強い言葉、言い方を変えれば罵倒するような悪い言葉が類語や言い換えになります。
「腑抜け」であったり「意気地なし」であったりなどの良い意味で使われることは絶対にない言葉が言い換えの候補となるでしょう。
そういった勇敢さや大胆さがないことを表現するキツい言葉をマイルドに言い換える言葉が「石橋を叩いて壊す性格」であり、だからこそそれを言い換える言葉はキツい言葉しかないと言えます。
まとめ
失敗を恐れる人が増えている傾向にあると言われていますが、度を越して失敗を恐れるあまり逆に失敗してしまう人が「石橋を叩いて壊す性格」と言えます。
叩いて壊すという表現から豪快なことを表すと勘違いする人もいますが真逆の意味ですし、慎重すぎるせいで失敗するというネガティブな意味のこもった言葉なので、ただ慎重すぎる人に対して使うと相手を不快にさせかねないので注意しましょう。