「確固たる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「確固たる」とは?意味と使い方

迷いなく決断できる人は頼りがいがあり、安心してついていける、協力できるという信頼感があります。

そういう人が何かの演説で、「確固たる」と言っているのを耳にして、人によっては意味が即座に理解できなかったこともあるのではないでしょうか。

この記事では、「確固たる」の意味を分かりやすく説明していきます。

「確固たる」とは?意味

「確固たる」とは何があっても動じない、揺るがない、しっかりとしていてたしかな様、まぎれもないことを指す言葉です。

思考や地位など様々な物事に対して装飾として使われる言葉で、目的語となっているものが、どんな意見や妨害、困難があっても変わらない、確実であるという意味を持つ表現になります。


「確固たる」の概要

確はたしかで間違いないという意味の漢字で、固はかたまっていてかたい、しっかりしているという意味の漢字です。

そのため確固は、たしか、しっかりしているという似た意味の漢字を二つ合わせて強調する形の二字熟語になります。

また昔は「確乎たる」という字も使われていましたが、この乎は状態を示す漢字に付け、語調を強める文字なので、確、つまりしっかりしている、たしかであるということを強調しているのに変わりありません。

そしてその「確固」に、目的語を強調する意味のある「たる」をつけ、徹底して確かであることを強調している言葉が「確固たる」です。


「確固たる」の言葉の使い方や使われ方

「『確固たる』自信を持った発言」
「『確固たる』地位を築いた」
「確固たる」という言葉は、例文のように目的語の頭に付ける形で使われます。

また物質として頑丈な物に対して使うのではなく、本来は揺らぎやすい考え方や思想、地位と言った概念的なものが、揺るぎなく確立している事を指す言葉です。

「『確固たる』軸」「『確固たる』基盤」のように物を指す単語の頭につけることもありますが、軸の場合は人の信念、基盤の場合は周囲の環境という概念的なものを物に例えたのであって、物質に「確固たる」という使い方をするわけではありません。

また「確固たる」は日常会話では使われない言い回しで、演説やスピーチで使われるような硬い言葉になります。

「確固たる」の類語や言いかえ

精神的なものや思考的なものが確かな様子を意味する言葉としては、「揺るぎない」と言い換えることもあります。

意志や決定が強く確かなことや、そうした態度を指す場合には、「毅然たる」「毅然とした」「断固たる」という言葉で言い換えられるでしょう。

また物に対して使われることもありますが、精神的なものに対して使う場合は、「強固な」「確固たる」の類語になります。

まとめ

「確固たる」はかなり強い強調になるので日常生活で使うことはそうそうなく、使われる場合は強い覚悟や気持ちで言っていると思って良いでしょう。

それこそ使う時には、言ったことを絶対に曲げないという「確固たる」意思を持って使うべきです。

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