「社員一丸となって」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「社員一丸となって」

「社員一丸となって」「しゃいんいちがんとなって」と読みます。

ビジネスシーンでよく使われている言葉ですが、企業が不祥事を起こした時の記者会見など、ニュースなどで耳にする機会もあるでしょう。

一般的な日常会話で使われることは少ない言葉ではないでしょうか。

「一丸」の読み方は「いちまる」ではなく「いちがん」ですので注意しましょう。

「社員一丸となって」の意味

「社員一丸となって」「一丸」には「ひとつの塊」という意味があります。

「社員一丸となって」は、社員全員が一つの塊になるということで、社員一人一人が力を合わせ、お互いに助け合いながら、一致団結して一つの物事に当たる様子を表しています。

社員全員が一つの丸い球のようにまとまるとイメージすると覚えやすいでしょう。

「社員一丸となって」の言葉の使い方

複数の社員が力を合わせて物事に当たるという意味の「社員一丸となって」という言葉を使うシーンは、まず、社員が複数いる会社であることが前提となります。

そういった会社が危機的な状況になって、全員の力を合わせなくてはそれを乗り越えられない時や、会社を挙げて新しい事に取り組む時などに、「社員一丸となってこの危機を乗り切りたい」「社員一丸となって、この新規事業に取り組む所存です」のように使います。

「社員一丸となって」を使った例文・短文(解釈)

「社員一丸となって」の意味や使い方を解説してきましたが、ここではこの言葉を使った例文をいくつか紹介していきましょう。

「社員一丸となって」の例文1

「この度の不祥事でお客様には多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことお詫び申し上げます。社員一丸となってお客様の信頼回復に努めてまいります」

この文章は、不祥事を起こして世間の信用を失くしてしまった会社が、失った信用を取り戻すために、全社員が力を合わせて取り組んでいきます、という意味になります。

信用というのは一瞬で失ってしまうものですが、失った信用を回復するには、長い時間がかかります。

そしてそれは、全社員が同じ志を持って、真摯に取り組むまなくては、いつまでたっても信用は回復しないでしょう。

例え、社員の一人が勝手に起こした不祥事だったとしても、会社の看板を背負って仕事をしている以上、それは、会社の責任になるのです。

「社員一丸となって」の例文2

「創業以来の危機的な状況ですが、社員一丸となって、このピンチを乗り越えていきましょう」

この文章は、会社が創業以来最も悪い状況にありますが、社員全員が力を合わせて、お互いに助け合いながら、この危機的な状況に立ち向かい、乗り越えていきましょう、という意味になります。

社員が一致団結しなければならない程の大きなピンチですが、それを乗り切れたときには、強い結束が生まれていることでしょう。

「社員一丸となって」の例文3

「新たな分野に参入することは易しいことではありません。順調に行くことばかりではなく、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、社員一丸となって取り組んでいけば、必ず道は開けるはずです」

この文章は、新しい分野で事業を始めることは簡単なことではなく、試行錯誤しながら先へ進んでいくことになります、これまで積み上げてきた経験と知識を総動員して、社員全員が同じ目標を持ち、お互いに協力しながら取り組んでいけば道は開けるはずです、という意味になります。

「社員一丸となって」の例文4

「社員一丸となって働いてくれたおかげで、本日、創業50周年を迎えることができたのです」

この文章は、創業50周年を迎えた会社の社長の言葉です。

50年の歴史の中には、良い時ばかりではなく、悪い時もあったでしょう。

そんな変化する状況の中で会社を存続させてこれたのは、社員全員が一致団結して業務に当たってくれたからだと、社員に感謝をしている内容になります。

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