「神主」と「住職」の違いとは?分かりやすく解釈

「神主」と「住職」の違いとは?違い

この記事では、「神主」「住職」の違いを分かりやすく説明していきます。

「神主」とは?

「神主」は、神導に準ずる人物のことで神に従えた上で神社で祈祷を行い対象者を祝福し災いを遠ざける立場にいる存在です。

また、「神主」には性別という概念はなく、神社の長であれば誰でも「神主」で女性が神社の長の場合、「女性神主」となります。


「住職」とは?

「住職」はお寺の仏教の多数ある宗派のお寺を管理する立場にある人物です。

「住職」は、仏教であるが故、神と同じ意味を持つ仏様が信仰の対象ですが多数の宗派があり、それぞれ崇める仏様が異なります。


「神主」と「住職」の違い

「神主」「住職」の違いは、神社の責任者であるかお寺の責任者であるかです。

なお、神社とお寺の違いは、お寺は日本の古来からある神道という考え方で神社は仏教になり東洋の文化に当たり文化自体が両者は異なります。

「神主」の例文

・『神主が厄払いの祈祷を行う』 この例は、神社の実質トップの方が厄払いの祈祷を行うという例です。

「神主は神社の管理者ですが、神道に通ずる人物であるため、祈祷など神職が行う行事を行うことができます。

・『お祓いを神主の方にお願いする』 この例は、お祓いを依頼したところ、「神主」がお祓いを可能ということでお願いした例です。

神職であればお祓いは可能ですが、中には神職の方でもお祓いを得意としない方もいたり、このケースは「神主」さんが直接お祓いに当たるという例になります。

「住職」の例文

・『お寺の住職にお墓の管理をお願いする』
この例はお寺の管理者である「住職」の方に料金を支払うことでご先祖様の眠るお墓の管理を行ってもらうことをお願いした例です。

このケースでは、責任者である「住職」の方にお願いを直接していることからお墓に眠る方は大切な方でそれらお墓自体の管理をお願いしているという例になります。

・『住職は留守のようだ』
この例は、お寺の管理者である方は在宅ではないという例です。

「住職」の方も供養や様々な行事を受け持っており、お寺の管理者ではありますが、他のお坊さんと同じようにお仕事をしているという例になります。

まとめ

「神主」「住職」の違いは、神社の管理者であるか、お寺の管理者であるかです。

神社は、神道という古くからある日本の考え方で、お寺は仏教になるため、崇める神様にも若干ながら異なりがあり、神社の方が祭られている神様が多いという特徴があります。

ですが、両者ともに神職と言われる神様にお仕えする身であるため、もっと違いを挙げるとすれば、神社は神様を祭る性質があるためお墓は存在しません。

その為、「神主」がいる神社内では死者の供養は行いません。

死者の供養を行うのは、「住職」がいるお寺が死者の供養に当たります。

ただし、あくまで神社内にお墓が無いというだけで、その理由は神様を祭り上げる際に普通の人のお墓があると神社が死者の影響で汚れるという理由であるため、神社の敷地内にはお墓は存在しないという意味です。

ですので、「神主」さんも死者の供養は一応受け持つことが可能で、神社外にあるお墓に対して供養を可能とします。

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