この記事では、「税務署」と「国税局」の違いを分かりやすく説明していきます。
「税務署」とは?
「税務署」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「税務署」は、「ぜいむしょ」と読みます。
「国税庁の地方支分部局である、国税局の出先機関」を意味します。
「内国税の賦課や徴収に関する事務」を行う場所になります。
「税務」という言葉には「租税の賦課や、徴収に関する行政事務」という意味があり、「行政事務」には「国の行政機関が、行政権の発動として行う事務」という意味があります。
要約すると「税務署」は、「国民が国に納める税金を管理する公的機関の一つ」となります。
具体的には、税の徴収を行ったり、税理士制度運営に関する手続きなどを行います。
また「印紙の模造の取り締まり」「酒税の保全」なども行います。
一般的には、毎年3月ころに、必要のある人が「確定申告」をするために行く場所として知られています。
また「納税証明書」などを発行する場所としても一般的に知られています。
「国税局」とは?
「国税局」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「国税局」は「こくぜいきょく」と読みます。
「国税局」は、「国税庁の地方支分部局」となり、「税務行政の地方拠点」という意味があります。
「国税局」の参加には「税務署」があり、「税務署」の指導や監督をしています。
また大規模法人等の税務調査を行うという大きな仕事もあります。
脱税をした企業や個人を摘発する場面場が、ニュースなどで映し出されることがありますが、このようない仕事を担当するのが「国税局」となります。
「マルサ」として知られている「国税局査察部」は、「国税局」の中にある一部署です。
「税務署」と「国税局」の違い
「税務署」と「国税局」の違いを、分かりやすく解説します。
「税務署」は、「国民が国に納める税金を管理する公的機関の一つ」で、「国税局」の出先機関です。
一方で「国税局」は、「国税庁の行政支分部局で、税務行政の地方拠点」となります。
「税務署」は「確定申告」などの事務作業を行うことが多く、「国税局」は、脱税を摘発する「マルサ」と呼ばれる部署があるという、仕事内容や立場の違いがあります。
国の租税制度を専門的に担う「国税庁(こくぜいちょう)」の下に、11の「国税局」があり、さらにその下に500か所以上の「税務署」があるという仕組みになります。
このように、租税制度の地方機関が「国税庁」で、さらにその出先機関となっているのが「税務署」という違いもあります。
まとめ
「税務署」と「国税局」の違いについて見てきました。
「国税庁」と「税務署」は上下関係があり、上が「国税庁」、下が「税務署」となります。
「国税庁」の出先機関として「税務署」があると覚えておくといいのではないでしょうか。
まあ、「国税庁」は脱税を取り締まり、「税務署」は確定申告をすると知っておくと便利かもしれません。