この記事では、「突起」と「突出」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「突起」とは?
最初に「突起」(とっき)の意味をご説明致します。
「突起」とは、ある部分のみが突き出ていることです。
また、予想外のときに、起こり出てくることも指しております。
「突出」とは?
次は「突出」(とっしゅつ)の意味を解説いたします。
「突出」の場合は、突き破って出てくることです。
また、長さや高さなどもあり、尚且つ鋭く突き出ていることになります。
「突起」と「突出」の違いとは?
ここでは「突起」と「突出」の違いを説明します。
「突起」の場合は、とある部分だけが、突き出してしまっていることです。
予想もしていないときに、起こって出てくることも表現ができます。
「突出」の方は、長さや高さなどもある程度あり、鋭く突き出していることです。
また、突き破って出てくることにも使えます。
「突起」と「突出」の使い方の違い
続きましては、「突起」と「突出」の使い方の違いを説明します。
「突起」を使うときは、限定的ではあるものの、周りと比べて突き出ていることなどを指すときに使います。
「突出」を使いたいときとしては、長さ高さなどが突き出ていたり、突き破っているもの、目立つものなどを表現したいときに使えます。
それぞれの使い方を取り上げます。
前者の使い方
「シートが劣化して、腰の部分が突起してきている」
「傘の突起部分には注意が必要です」
後者の使い方
「突出したファッションセンスを持っている」
「空母の突出した煙突が、着艦の際の障害となっている」
「燃料タンクから石油が突出してきた。どこか破損でもしていたのだろうか」
「突起」と「突出」の英語表記の違い
「突起」と「突出」の英語表記の違いを取り上げていきます。
「突起」を英語表記にすると、“Protrusion”になります。
「突出」を英語にすると、“Protruding”です。
前者の例文は、“I fell down with a protrusion”(突起物で転んでしまった)です。
後者は、“Outstanding driving skills are great”(突出した運転技術は素晴らしい)になります。
文法的に、“Outstanding”を使っています。
「突起」を使った例文
ここでは「突起」を使った例文を書いていきます。
・『床掃除の際には、突起物には注意して掃除しよう』
・『屋上の構造物が突起しているので、分かりやすい特徴を持ったビルです』
・『トラックのバンパーが突起しているようです』
・『犯行現場ではドアノブさえも突起物になるのだ』
・『違法改造車は突起物が非常に多い』
「突出」を使った例文
「突出」を使った例文を書きます。
・『突出した飛行技術を持っている』
・『この海域は、敵の領海に突出しているので注意が必要だ』
・『ペットボトルから、コーラが突出してきた』
・『突出した成績を維持しているのは、凄いと思う』
・『この山の特徴は、突出した頂上の形である』
まとめ
まとめは、「突起」とは、限定された部分ではありますが、周りよりも高く突き出していることになります。
また、「突出」の方は、突き破ってきてしまうことや、高さもあり、長さなどもあり、突き出ていることです。
また、他者などと比べると、非常に目立っていることなどを指す場合でも使います。