物事がとても凄い地点に達することやその状態を表す言葉には色々なものがあります。
同じ読みをする「窮まる」と「極まる」は意味がかなり違うので使用する場面を選んで使いましょう。
この記事では、「窮まる」と「極まる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「窮まる」とは?
「窮まる」は「きわまる」と読み、これはどうしようもない状態に追い詰められた状態を表す言葉です。
これ以上ないぐらいに追い詰められており逃げ道がないことから、ネガティブな意味で限界に達するという意味として使われることが多いのが特徴です。
この漢字を使った言葉には「窮屈」というものがあり、これは非常に狭い場所という意味があります。
このような狭い場所は身体的にも精神的にも苦痛を伴うことも多く、「窮まる」にもそういったストレスを感じるという意味が含まれます。
また「困窮」という言葉は何かの事件や出来事によって困り切ってしまうことを表し、貧乏などの経済的な原因によって引き起こされることが多いのが特徴です。
「退屈窮まる」話という使い方をする時はやや意味がマイルドになりますが、それでもお話が詰まらないという点がネガティブであり、色々な場面で使うことが可能です。
「極まる」とは?
「極まる」は「極まる」と読み、これは限界や頂点に達する時に使われる言葉です。
意味としては同じ読みをする「窮まる」と似ているのですが、こちらは比較的ポジティブな場面で使われることが多いのが特徴です。
「感極まる」という使い方の際は、心や精神に来るものがあり深い感動する時に使われます。
感動などが頂点に達すると色々な感情が溢れたり涙をすることもあり、ポジティブな情動や体験をした時に使います。
「極まるところを知らない」という使い方の際は、とどまることがないという意味で使われます。
こちらは知識欲や金銭欲などに対して使われることが多く、ポジティブな意味では色々な使い方をすることが可能です。
「窮まる」と「極まる」の違い
「窮まる」と「極まる」はどちらも同じ読みをする言葉ですが、ネガティブな意味の時には「窮まる」を使い、ポジティブな意味の場合には「極まる」を使います。
「窮まる」の例文
・『進退窮まる状態になったのだが、友人に相談して専門家を紹介してもらいようやく解決の糸口が見つかった』
・『貧困が窮まる状態が続いたこともあり、精神的に心が病んでしまった時期があった』
「極まる」の例文
・『極まることを知らないラーメンの欲望から、彼はついに自分でお店を開くことを決意した』
・『お爺さんの知識欲や極まることがなく、年老いてもなお色々なことに挑戦している』
まとめ
物事が頂点に達することや逆に追い詰められる状態に対して「窮まる」や「極まる」は使われます。
ネガティブな意味とポジティブな意味で使い分けることが可能なので、必要に応じて使い分けることが大切です。