この記事では、慣用句の「節操無い」の意味を分かりやすく説明していきます。
「節操無い」とは?意味
「節操無い」の読みは、「せっそうない」で、「自分の主義や道徳を堅く守ることなく、ころころ変えること」を意味する慣用句です。
「節操無い」の概要
「節操無い」で使われている「節操」について、少し詳細に説明します。
「節操」の熟語を構成する「節」は、「志を守ることや、控えめにほどよくすること」という意味を持つ漢字です。
「節度」や「節制」と言った熟語で使われている「節」の漢字の意味と同じです。
また「操」の方は、「心身とも堅く守る」と言う意味を持つ漢字です。
いずれの漢字も訓読みでは「みさお」と読むことができ、その意味は同じと言えます。
この似た意味の漢字を2つ並べて、意味を強調する熟語が「節操」で、「自分の主義や道徳を堅く守って変えないこと」を意味するのです。
一般的に、この「節操」と言う言葉は、その後に否定する「無い」を付けて、「節操無い」や「節操が無い」という表現で使われます。
この「節操無い」の言葉は、信念や主義主張がないと言うネガティブな意味の言葉であり、特に男女の恋愛においては、「不真面目な付き合い方」を意味し、「貞淑でない」や「尻軽」や「浮気がち」といった意味合いが多分に含まれています。
「節操無い」恋愛関係は、相手を傷つけるので、避けるべき行為と言えます。
「節操無い」の言葉の使い方や使われ方
「節操無い」の言葉は、以下の例の様に使われます。
・『あの政治家は、人気が急上昇している党を渡り歩いて来た政治家です。自分の当選だけが大切で、これほど節操無い政治家は、信用できません』
・『自分に信念がなく、上司の意見に節操無く同調するビジネスマンは、同僚には嫌われます。しかしそうした人が、しばしば出世するのが会社組織が、不思議で理不尽な点と言えます』
・『彼は節操無く多くの女性と付き合っています。美形で一見優しそうな男性ですが、こんな男性に捕まってしまうと、女性は幸せにはなれません』
・『あの有名な女優さんには、色々な人との噂が絶えず、マスコミを賑わせています。そのために節操無い女優だとのイメージが、すっかり定着しています』
・『あの人を話し上手で信用できると言う人が少なくありません。しかし、話の内容に節操無く、私にはとても信用できる人とは思えません』
「節操無い」の類語や言い換え
「節操無い」の類語や言い換えとしては、「無節操」や「節操がない」や「一貫していない」や「意志の薄い」や「尻軽」や「貞淑でない」などを挙げる事が出来ます。
まとめ
「節操」と言う言葉は「自分の主義や道徳を堅く守って変えないこと」を意味するのです。
この言葉は、後ろにそれを否定する言葉を付けて「節操無い」や「節操が無い」との慣用句で使われるのが一般的です。
すなわち、「節操無い」は「自分の主義や道徳を堅く守ることなく、ころころ変えること」を意味する慣用句なのです。