「大それたこと」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「大それたこと」とは?意味と使い方

「大それたこと」とはどんな意味で使われる言葉なのでしょうか。

今回は、「大それたこと」の意味と類似表現について解説します。

「大それたこと」とは?意味

「大それたこと」とは、「物事の程度がそれをなす人の身分や立場を大きく超えていること」という意味を持つ言葉です。


「大それたこと」の概要

「大それたこと」という言葉は物事の程度を表します。

「本来あるべきふさわしい程度を大きく超えている状態」を指しますが物理的なサイズや重量ではなく「身分や立場などと比べ社会的に見て大きすぎること」を意味します。

物事の程度を表す言葉を考えるときは基準となる点を考えると理解がはかどります。

「大それたこと」の基準となっているのは「常識」です。

常識と照らしあわせて考えたと気に明らかに過大であったり大きく外れていたりすることを指して「大それたこと」と表現します。

多少大きい程度ではなく誰が見ても明らかに大きすぎることを指しており、そのようなことをすれば常識がないと判断されるようなことが「大それたこと」です。

「大それたこと」という表現は自分から見て上の物事に対して使います。

今の立場や身分でできることを大きく超えている、つまり「本来であればもっと身分の高い人や立場が上の人がやるべきことを下の人間がやろうとしている」ことを表しています。

一般的には「大した実力もないのに大きなことをやろうとする様子」に対して用いられることが多く人気がないのに大きなホールでコンサートを開いたり、社長に直談判したりなど「身分や立場を考えれば常識人ならとてもできないこと」「大それたこと」と表現しています。

基準となるのは「常識」ですが物事によって常識の基準も異なります。

社会的な出来事であれば基準となる常識の軸は「世間」ですが、会社の中の出来事であれば基準になるのは「社内の常識」です。

同じ「大それたこと」出会っても基準となる常識が変わればキボや内容も当然変化します。

世間から見ればとるに足りないことであっても特定の範囲内では「大それたこと」に該当するケースはよくあります。

例えば、部活で先輩に逆らうというのは世間的に見ればとるに足りない出来事ですが部活という閉鎖空間内の常識に照らし合わせて考えると「大それたこと」になります。


「大それたこと」の言葉の使い方や使われ方

・『犯人は白昼堂々宝石を盗み出すというだいそれたことをやってのけた』
・『2030年までに電気自動車を350万台販売する、という大それたことを宣言する』
・『80日間で世界を一周するなんて、そんな大それたことができるわけない』
・『東京を火の海にするなどという大それたことを実行させるわけにはいかない』

「大それたこと」の類語や言いかえ

・分不相応
「身分や地位などが低すぎて吊り合わない」という意味の言葉です。

本来あるべき程度を超えていることを指す言葉で「大それたこと」と同じような意味をもちます。

・身の丈を超えた
「その人にとってちょうどいい程度を超えていること」を意味する言葉です。

立場や能力を超えるというところは「大それたこと」とよく似ていますが「大それたこと」がかなりの程度超えているときに使われるのに対し、こちらは少し超えたくらいでも使われます。

まとめ

日常会話ではあまり使わない「大それたこと」ですがニュースなどでは耳にする機会がある一般的な表現です。

程度を表す言葉はどのくらいを指しているのかがポイントなのでニュアンスをつかんでおきましょう。

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