「精励」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「精励」とは?意味と使い方

「励む」という意味の言葉は、いくつかあります。

この記事では、「精励」の意味を分かりやすく説明していきます。

色々な言い回しをおさえていきましょう。

「精励」とは?意味

精励(せいれい)とは、勉強や仕事などを目いっぱい取り組むこと。

本気で取り組むことをあらわした、とても前向きな言葉です。

「精励」「精いっぱい励んでいく」と書きます。

目の前の作業に、力を注ぎこむこと。

全力でやり切ることが「精励」です。

そのため会社では「これからも職務に精励して参ります」などと用いて、挨拶文として使います。

「業務に励む所存でございます」と同じように使える、とても便利な言葉です。


「精励」の概要

「精励」は、精励恪勤(せいれいかっきん)という四字熟語から生まれたものです。

こちらも「精励」と同じく、仕事や勉強に全力投球でのぞむという意味があります。

精励恪勤をコンパクトにまとめたものが「精励」です。

「精励」にまつわる言葉には「業務精励」があります。

業務精励というのは、秋の褒章のひとつで、おもに黄綬褒章の受賞式でつかわれます。

黄綬褒章は他の人のお手本となるような、模範的な生き方をしてきた人に与えられる賞です。

過去には運送会社のスタッフや花農家さんに贈られたこともあります。

全力ではたらく職人さんの後ろ姿は、すがすがしいものです。

周囲の人に明るい気持ちを届けられる人や、そうした振る舞いのことを「精励」と呼んでいます。


「精励」の言葉の使い方や使われ方

「精励」はこのようなシーンで用います。

「あの人はいつも、精励な行いをしているね。まさに縁の下の力持ちだね」
「これからも会社のために、全力で精励してまいります」
・職務に精励したスタッフ数名に、表彰状がおくられた。

「精励」は仕事に、熱心に取り組むこと。

手抜きをせず、全力でおこなうことです。

ひた向きな人を称えるシーンや、会社に意気込みを伝える場などで用います。

業績を残した社員を表彰する式典で、用いられることもあります。

名誉ある行いをしている人、優れた努力をしている人につかう言葉が「精励」です。

「精励」の類語や言いかえ

「精励」はこのような言葉に、置きかえられます。

・精進
・力を注ぐ
・一生懸命
・日昃之労
精進(しょうじん)とは、専念すること。

もともとは仏教から生まれた言葉で、目の前のことに集中するという意味があります。

また日昃之労(にっしょくのろう)は、がむしゃらに働くこと。

「日昃」にはお昼過ぎという意味があるので、ランチも取らずに仕事に取り組むという訳があります。

いずれも全力で取り組むこと、わき目もふらずにやり切ることです。

まとめ

「精励」の意味や使い方を、改めてチェックしました。

秋の紫綬褒章でも耳にする「精励」「つとめ励む」という意味があります。

見えない所でも小さな努力を欠かさないこと、目の前の仕事に全力で取り組むことです。

どんなに地味な仕事も丁寧にこなしていれば、結果として大きな花が咲くこともあります。

「精励」とした生き方を目指したいものです。

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