「精進」と「尽力」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「精進」と「尽力」の違いとは?違い

この記事では、「精進」「尽力」の違いを分かりやすく説明していきます。

「精進」とは?

雑念を去り仏道修行に専心することを意味する「精進」

また、仏教では肉食を経ち採食することを示す言葉となります。

一般的な意味としては、一定期間行いを慎み、身を清める、一つのことに一生懸命に努力することといったものとなります。

このような「精進」の意味と同じ意味を持つ言葉には、「熱中」「努力」「懸命」「完全燃焼」などがあります。


「精進」の使い方

「精進する」「日々精進する」「より一層の精進」などが基本的な「精進」の使い方です。

肉食を経つ料理として、「精進料理」があります。


「尽力」とは?

なにかの目的を達成するために力を尽くすことを意味する「尽力」

努力にも似た意味となりますが、努力に比べ、より一層強い気持ちで精一杯行うことを意味する言葉となります。

このような「尽力」と同じ意味を持つ言葉には、「努力」「砕身」「粉骨」「苦労」などがあります。

「尽力」の使い方

自分の行動に用いる場合は、「尽力する」「尽力してまいります」「尽力させて頂く所存です」などとなります。

反対に相手が力を尽くしてくれた場合は、「ご尽力の賜物」といった使い方を行います。

「精進」と「尽力」の違い

努力する言った意味では同じ意味となる「精進」「尽力」ですが、どのように、どんな目的で努力するのかという点がことなります。

「精進」の場合、何か一つのことに対し一生懸命努力することを意味し、「尽力」の場合は、何かの目的を達成するために、精一杯、力を尽くすといった意味となります。

このような違いがあるほか、「精進」は、自分の決意表明などに用いる事が多く、「尽力」は、相手を立て尊重する際に用いる事が多い言葉といった違いもあります。

「精進」の例文

・『僕は、プロに入り、目標とする選手になれるよう、より一層精進することを決意しました。』

・『日々精進することは並大抵のことではありませんが、結果を出すためには必要なことだと自分に言い聞かせ頑張っているところです。』

・『今後も、皆様の期待に応えることができるよう、日々精進する所存です。』

・『大学生の頃から、10年以上研究に精進してきました。』

「尽力」の例文

・『今の私があるのは、社長のご尽力の賜物です。』

・『これからも、会社のために尽力させて頂きます。』

・『生まれ育った町の復興に尽力することに決め、故郷に戻ることにしました。』

・『今後も、感染予防対策においては尽力いたしますのでご安心ください。』

まとめ

以上のような違いがある、「精進」「尽力」

使い方を間違えると、相手に伝わるニュアンスだけではなく使用する相手によっては無礼になる場合もあります。

特に「尽力」においては、難しい言い回しなども多いため、相手によって、また、使用する立場によって、適切な使い分けが必要です。

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