「納入」と「納付」の違いとは?分かりやすく解釈

「納入」と「納付」の違いとは?違い

この記事では、「納入」「納付」の違いを分かりやすく説明していきます。

「納入」とは?

「納める」「入れる」とどちらも似たような意味を持つ漢字で形成されている「納入」

「納入」には、品物や金銭を納めるといった意味があります。

ビジネスなどでよく耳にする言葉で、必要なお金を納める、店などに商品を納めることを「納入」と言います。

「納入」の類語には、お金を払うといった意味で「入金」「支払い」「振込」「払い渡し」などがあり、商品を納めるといった意味では、「納める」「お渡し」「納品」などがあります。

また、「納入」の対義語は、金銭などを取り立てることを意味する「徴収」です。


「納入」の使い方

何を「納入」するのかといった使い方が主な使い方となる「納入」

「学費の納入」「商品の納入」といった形で用いられます。

そのほか、「納入品」「納入期限」「納入金額」「納入仕様書」などといった言葉もたくさんあります。


「納付」とは?

官公庁などといった公的機関に金品を納めることを意味する「納付」

国や都道府県、市町村などに対し税金などを納める際に用いられる言葉です。

「納付」の場合、単に納めるといった意味だけではなく、義務を伴うものとなり、現在では基本、税金に対し用いられる言葉です。

「納付」類語には、「支払」「入金」「振込」「払い込み」「納金」などがあります。

「納付」の使い方

基本的に税金を納める際に用いられる「納付」

そのため、「相続税の納付」「自動車税の納付」などといった使い方となります。

また、「納付書」「納付金」「納付期限」「納付記録」などといった言葉もたくさんあります。

「納入」と「納付」の違い

同じ納める行為でも、どこに誰が納めるのかといった違いがある「納入」「納付」

「納入」の場合は、お店などに品物を納める際や必要なお金を納めるといった場合に用いられる言葉となります。

その一方、「納付」の場合は、税金など国や都道府県などに納めるお金を意味し、主に納付義務者本人が納めることとなります。

この点において、「納入」「納付」には違いがあります。

「納入」の例文

・『大学の授業料納入期日が迫り、授業料を確保するためバイトを増やすことにしました』。

・『自治会費を忘れず納入しないといけない。』

・『納入先の企業に対し、細かな打ち合わせを行う必要があった。』

・『絶対に納入金額に間違いなどあってはならない。』

「納付」の例文

・『自動車税の納付をコンビニで行う。』

・『税金を納付することは、国民の義務です。』

・『うっかり、固定資産税の納付期限を過ぎてしまいました。』

・『父が亡くなり、相続税の納付が大変です。』

まとめ

どこに、どのような目的で、誰が、納めるのかといったことによって、「納入」「納付を使い分ける必要があるということが以上のことからわかります。

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