「紙一重」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「紙一重」

紙一重というのは「かみひとえ」と読み、1枚の紙の厚さほどの極めてわずかな違いを指しています。

それ以外にも、もう少しで大事に至りそうな様子を指すこともあり、その場合はきわどい、ギリギリの、危ない、瀬戸際、一触即発、などといった言葉が類義語になります。

小さな違いのことを指す場合はタッチの差、わずかな差、微妙な差、わずかな違い、あるかないかの違い、などといった言葉が類義語となります

「紙一重」の意味

紙一重というのは一般的に、ほとんど違いがないという状態を指すことが多いです。

そのため、例えば「あなたとあの人の言い分は紙一重だ」などと使った場合は、あなたとあの人の言い分にはほとんど違いがないということを指すのです。

「紙一重」の言葉の使い方

紙一重という言葉はほとんど違いがないという意味で言われることが多く、五十歩百歩、などと同じ意味を持つこともあります。

誰かが大喧嘩をしている時、第三者が客観的に2人の意見を聞いてみるとほとんど2人の意見に違いがない、などというときには「あなたたちの意見は紙一重」ということができるのです。

「紙一重」を使った例文・短文(解釈)

それならば、紙一重とはどのような例文で使われるのでしょうか。

ここでは紙一重という言葉を使った例文をいくつか紹介します。

「紙一重」の例文1

「あの国の言い分とこの国の言い分はどっちも紙一重だ」

国際関係は政治的な状態が非常に重要になります。

どれだけ良好な関係を築く落としていても、政治的な関係がうまくいかなければそれは友好関係にも影響するでしょう。

しかし、政治的な問題で揉めている国家がお互いに自分の意見を主張した場合、実はあまり違いがないということもあるものです。

第三者から見るとなぜもめているのかわからない、などというときには紙一重という言葉を使うことができます。

「紙一重」の例文2

「その程度の努力をしたところで、紙一重だよ」

何かを達成するためには努力をしなければいけません。

努力をしなければ良い結果は出せないでしょう。

しかし、努力をしなければいけないからといってほんの少し努力をしただけでは良い結果は出せません。

全然努力をしないよりは良いのかもしれませんが、ほんの少しだけ努力をしたという程度では大した変化がないでしょう。

そのような状態はまさに紙一重だと言えるのです。

「紙一重」の例文3

「その程度の勉強をしても、最終的には紙一重だろう」

試験などを受けるときには勉強しなければいけません。

余裕で合格できるようなものでない限り、全く勉強せずに試験を受ければあまり良い結果を出すことができないでしょう。

しかし、だからといって試験の日の朝に少し参考書を見直す程度では勉強したとは言えないのです。

確かに全く勉強しないよりは少しばかり違いがあるかもしれませんが、それでもしっかり勉強した人に比べると全然勉強していない状態になります。

それも紙一重と言えるでしょう。

「紙一重」の例文4

「いつも何かに夢中になり、考えているという意味では、研究者もオタクも紙一重」

大学の教授や研究所で働いている研究者たちは常に自分の研究のことを考えています。

そして同時に、世の中で一般的にオタクと言われる人たちも、自分が興味を持っていることを真剣に考えていますよね。

いつも自分が興味を持っていることに関心を持っている、常に夢中になっている、などという意味では研究者もお宅もあまり変わりがないといえます。

自分の研究内容に興味を持ち、調査を進めていく研究者たちもある意味ではオタクなのです。

研究者もオタクも大した違いはありません。

オタクと言われる人の中にも、周りが驚くほどの知識を持っている人がいますよね。

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