この記事では、「終わる」と「終える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「終わる」とは?
「終わる」は、何か継続していた状態や状況が完了することを意味する言葉です。
別の言い方では、「完結する」、外来語の「ストップする」があります。
英語では“end”、“finish”が当てはまります。
例えば、ゲームが7時に終わるは“The game end at 8 p. m”“The game finish at 8 p. m” となります。
反対の意味を持つ言葉は、「始まる」です。
「終わる」の使い方
「終える」は、自分の意思とは関係なく、続いていた状態が終わるときに使います。
また「終わる」の前には「が」や「は」という助詞がきます。
「冬が終わる」がその一例です。
「終える」とは?
「終える」は、何か継続していた行動や状態を、意志があり終わらせることを表します。
別の表現では、「済ませる」「片付ける」があり、「課題を済ませる」「課題を片付ける」は、ほぼ同じ君になります。
英語では“finish”という動詞が使われます。
課題を終えるは“I finish the task”となります。
また、完成させて終わらせるという意味の“complete”も同じように使えるケースがあります。
「終える」の反意語は、「始める」「取りかかる」「手をつける」などがあります。
「終える」の使い方
「終える」は、他動詞で誰かの意志があり、行動や状態が終わるときに使います。
また「終わる」の前には「を」という助詞がきます。
例は、「片付けを終える」です。
これは、片付けが自然に終わっていたのではなくて、誰かが終わらせたことを意味します。
「終わる」と「終える」の違い
「終わる」と「終える」の意味の違いは、明確に判断できます。
「終わる」は、自分の意思とは関係ないところで、何かが完了していることを意味し、「終える」 の方は、主語は人や動物など意思を持ちます。
「関係が終わる」では、自分の意思ではなく関係がそこで終了したとの意味になります。
しかし「関係を終える」は、自らの意思で関係を終わらせたことが明確に伝わります。
「終わる」の例文
・『いつかは終わる運命だったと思います』
・『もうすぐ会議は終わるので、それまで待っていて下さい』
・『いつになったら、君たちの喧嘩は終わるのだろうか』
・『このシリーズも、そろそろ終わる頃だろう』
「終える」の例文
・『そっちより、こっちを先に終える方が重要だ』
・『色々と苦労しましたが、どうにか終えることができました』
・『今のままでは、この関係を終えることができないだろう』
・『この算数の問題を終えるまでは、テレビは観られない』
まとめ
「終わる」と「終える」 は、どちらも続いていた動作や状態が完了することを意味する言葉です。
しかし、「終わる」は自然に完了したニュアンスがあるのに対し、「終える」は意思により完了させられている場合に使います。