同じ目的を持った人が集まることを示す言葉には色々なものがあります。
特に「組織」と「集団」は色々なところで使われる言葉でありながら明確な違いが存在するため、使い分けをする必要があるので気を付けましょう。
この記事では、「組織」と「集団」の違いを分かりやすく説明していきます。
「組織」とは?
「組織」は主に共通の目的を持った人達が集まり、目的を設定しながら特定の行動や活動するのが特徴です。
「l組織」はこの共通の目的を達成するために活動するのですが、これらは複数人で活動をしたり分業するためより効率的に作業することが可能です。
仕事の分業だけではなく色々な調整することもあり、目的達成のために集団のリーダーは調整役として働いたりすることも多く、ピラミッドのような役割分布になることも多いのが特徴となっています。
「組織」の使い方
「組織」が適応される集まりにはまず共有される目的がないといけません。
この目的や目標に向かって複数人で活動や分業、調整することで効率的に活動が進むのが「組織」となります。
「集団」とは?
「集団」とは目的や目標を共有してそれを達成するために行動する集まりのことを示します。
この目的のためにする行動は個人でやることが多く、上述の「組織」のような分業や調整などは基本的に行われません。
また特に役割分断なども期待されることが少なく、偶然性の高い場面でも「集団」は形成されることも多いのが特徴です。
「集団」の使い方
「集団」は目標を共有して達成するために行動する集まりを示す時に使われます。
目的達成のための行動や組織的な役割分担を特に期待されないことも多く、統制がされていないことからデマや扇動を受けてしまう可能性があるのも大きな特徴です。
「組織」と「集団」の違い
どちらも目的や目標を共有しているという点は同じなのですが、それに向かってする行動の種類が違います。
「集団」は主に個々人で行動しますが、「組織」は分業や調整役など役割分担して、複数人や集団で目的達成のために努力や効率化するのが特徴です。
「組織」の例文
・『高度に軍事化されたテロ組織は世界中の脅威となる』
・『海外から来た新社長が着任したので、組織図を更新する必要がある』
・『細胞の組織液というものは昔小学校で習ったが、実際に顕微鏡で見てみると生命の神秘を感じるものだった』
・『営利組織と非営利組織の活動内容h大きく違うので、しっかりと区別するのが大切です』
「集団」の例文
・『ライブ会場に集まった集団は次第にコールの精度が上がっていった』
・『集団的自衛権は現在でも論議の的になっている大切な部分である』
・『入部したサークルは集団圧力が強くて自分に合わないので、結局辞めてしまった』
・『災害が起こった時には集団行動するのが大切です』
まとめ
同じ目的や目標を持った集まりを「集団」と言いますが、これが更に複数人で分業や統制や調整するようになると「組織」となります。