「結局」と「所詮」の違いとは?分かりやすく解釈

「結局」と「所詮」の違い違い

この記事では、「結局」「所詮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「結局」とは?

「結局(けっきょく)」とは、「いろいろな経過を経てから落ち着いた結末・最後」を意味している言葉です。

「結局」の副詞的用法の意味として、「つまるところ・最終的には」の意味合いもあります。

例えば、「結局、追加料金を支払うことになりました」「結局、我々の勝利でした」などの例文で使うことができます。

また「結局」は、「囲碁で一局打ち終えること」という意味も持っています。


「所詮」とは?

「所詮(しょせん)」とは、「いろいろな過程を経て最後に行き着くところ・最終的に落ち着くところ」を意味している言葉です。

ただし「所詮」の用法として、「否定的な意味・内容の言葉を伴うことが多い」という特徴があります。

例えば、「所詮、叶わない夢でした」「所詮、私たちの実力では勝てるはずがなかったのです」などの文章で使用することができます。

また「所詮」は、「仏教の経文で表現されている内容」という仏教用語としての意味合いも持っています。


「結局」と「所詮」の違い!

「結局」「所詮」の違いを、分かりやすく解説します。

「結局」「所詮」はどちらも「様々な経過を経て落ち着くところ・最終的に・つまるところ」を意味している言葉ですが、「結局」の表現は「その後に肯定的な言葉が続くこともあれば否定的な言葉が続くこともある」という特徴を持っています。

「結局」に対して「所詮」のほうは、「後に続く言葉が否定的な意味の言葉であることが多い」という違いがあるのです。

例えば、「所詮、こんな小さな成功に意味などない」という文章は自然な響きがありますが、「所詮、私たちが利益を得ました」といった肯定的な内容を続けると不自然な文章になってしまうのです。

そのため、「結局、私たちが利益を得ました」のほうが「所詮」よりも適切な言葉の選択になります。

まとめ

「結局」「所詮」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「結局」とは「いろいろな過程を経てから落ち着いた結末」「囲碁で一局打ち終えること」「最終的にはの副詞」を意味していて、「所詮」「最後に行き着くところ」「否定的な意味の言葉を伴って、つまるところ」「経文で表現される内容」を意味している違いがあります。

「結局」「所詮」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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