この記事では、「絶品」と「逸品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絶品」とは?
「絶品」は、対象となるものが人物だったり物の他技術であることを条件に使用される言葉で、とても優れたうえで他にはないと言い切れるものを意味します。
「絶品」は、人物だったり物に使用するという点がポイントで武芸の達人が繰り広げる芸当のような技術に対しても使用可能です。
「逸品」とは?
「逸品」は優れたもののことを指し、品質がとても高い物です。
あくまで「逸品」は物のことを指し、技術や人物のことは指しません。
「絶品」と「逸品」の違い
「絶品」と「逸品」の違いは、他を見ないものを意味する場合、「絶品」は、人物や物の他技術を意味しますが、「逸品」は作り上げた物のみを「逸品」と呼び、優れている物だと言い切るという違いがあります。
「絶品」の例文
・『山田さんは絶品のアニメーター』
この例は、山田という人物が他には類を見ない最高のアニメーターだという例です。
「絶品」は、人物のことを指すことが可能で技術職のことを最高であると言いのけることができます。
逆に逸品は、実は、物のことしか言えないため、山田さんが作り上げたアニメそのものを逸品ということはできますが、山田さん自体をすごい存在だという場合不適切な言葉です。
・『絶品の茶碗』
この言葉は、他には考えられない、最高の茶碗だという例です。
「絶品」はモノに対しても使用でき、この例は茶碗という物に対して、最高であることの述べています。
「逸品」の例文
・『嗜好の逸品を頼む』
この言葉は、料理人の方に対して、最も出来が良い料理を頼むという意味で、料理人に若干ながらプレッシャーを与えています。
「逸品」は、他よりも出来が良いことであるため、必ず料理人はそれに応えるべく最高の料理を提供しなければなりません。
・『嗜好の逸品とは言えない』 この言葉は、食べなれたうえでおいしいと思える品ではないということです。
まず、嗜好が食べなれていることで、「逸品」はできる限り最高の物を意味し、この言葉は両者ともに相反しており、食べなれたものになっておらず、かつおいしいと思える最高の品ではないということになります。
まとめ
「絶品」と「逸品」の違いは、両者の言葉を才能の出来の物であると仮定した場合、「絶品」は、物や人物に技術を指すことが可能ですが、「逸品」は人間が作ったものにしか使用することはできないという違いがあります。
その上で、「絶品」は人物の持つ何かが素晴らしいことや人物そのものが素晴らしいと言い切ることが可能ですが、「逸品」は、単なる一品であるということから物の価値を示しますが、人物が持つ能力や人物自体が素晴らしい物であるとは言えません。
その為、「山田さんが持つ技術は逸品もの」という言葉は間違いで、この場合、「山田さんが持つ技術は絶品もの」とするのが正しい、「絶品」と「逸品の使い分けになります。