この記事では、「縮小」と「収縮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「縮小」とは?
縮小とは、しゅくしょうという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、ちぢむといった意味を有する縮の字に、ちいさいとかわずか、取るに足りないといった意味がある小の字を付け加える事で生じた言葉となっています。
なので縮小は、縮まって小さくなる事や縮めて小さくする事を意味するのです。
ちなみに反対語は、拡大となります。
「縮小」の使い方
縮小は、縮めて小さくする、といった意味合いを表す際に使われている言葉です。
例えば血管が縮まって小さくなった際に、血管の縮小、といった形でこの言葉を用いて表現されていたりします。
他にも軍隊や事業等の規模を小さくする際にも、縮小する、という形でこの言葉が使用されるケースが多く見られるのです。
「収縮」とは?
収縮とは、しゅうしゅくという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を見れば明確ですが、引き締まるとか取り入れる、取り込むといった意味を持つ収の漢字に、ちぢめるとかちぢれるいった意味の縮の漢字を足す事で成立している言葉です。
だからこそ収縮は、引き締まって小さくなる事やちぢめる事を意味しています。
「収縮」の使い方
収縮は、引き締まって縮まる事を表す際に積極的に使用されている言葉です。
例えば血管が小さくなってしまった際には、血管が収縮するという表現が使われます。
同様に筋肉が引き締まって小さくなった場合にも、筋肉が収縮する、という表現が用いられているのです。
この様に物体自体が縮んでしまう事に対し、収縮という言葉が積極的に使用されています。
「縮小」と「収縮」の違い
縮小と収縮は文字を見比べれば直ぐに、小という漢字が使われているか、或いは収という漢字が使われているかの違いに気付く事が可能です。
ただし同じく縮という漢字が使用されているため、物体が小さくなるという同じ意味合いを表す言葉である点は幾分ややこしかったりします。
もっとも縮小は、縮まって小さくなる事を意味する言葉ですが、物体だけでなく組織や会社の規模に対しても積極的に用いられている言葉です。
一方の収縮は、主に物体が縮んで小さくなる事に対し、使用されています。
「縮小」の例文
・『会社の規模を縮小して何とか建て直しをはかるつもりです』
・『この模型は実物の十分の一の大きさに縮小して製作されました』
「収縮」の例文
・『寒くなると血管の収縮が起き易くなるので、注意が必要です』
まとめ
2つの言葉は、同じ縮の字が使われつつ、小と収という違う字が使われているのです。
お陰で物体が小さくなるという同じ意味合いを持ちながらも、ニュアンスにちょっとした違いが見られます。
ちなみに縮小は、物体が小さくなるだけでなく会社等の規模が小さくなる事に対しても、用いられる言葉です。
対する収縮は、主に血管や筋肉等が物理的に縮んで小さくなってしまう様を、表現したい時に積極的に使用されています。