この記事では、慣用句の「罪に服する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「罪に服する」とは?意味
「罪に服する」の読みは「つみにふくする」で、「法律的な規範を破った者が、自分が規範を破ったことを認め、受け入れること」また「法律的な規範を破った者が、刑を受け入れ、従うこと」を意味する慣用句です。
「罪に服する」の概要
「罪に服する」の慣用句を二つの言葉に分解し、少し詳しく意味を説明します。
まず「罪」は、「法律的、道徳的、または宗教的な規範に反した行為」を指す言葉ですが、この慣用句では「法律的な規範を破り処罰の対象となる行為」を指しています。
また「服する」は「従うことや、受け入れること」を意味します。
従って「罪に服する」の文字通りの意味としては「法律的な規範を破る行為を、受け入れる」となり、意味が通じない、おかしな日本語になってしまいます。
そのことから、「罪に服する」はおかしな日本語であり、間違いで、本来は「罰に服する」であるべきと、多くの方が疑問に思い、指摘されています。
確かに、この指摘通りであり、「罰に服する」の方が意味が通じやすと言えます。
しかし、この慣用句は「自分の行った行為は、確かに罪に当たると、罪を犯したことを認め、それを受け入れること」を意味しているのです。
前項の一つ目の意味として記載した内容です。
しかし、この慣用句は前項の二つ目の意味で使う方が増え、この二つ目の意味を指すなら、「罪に服する」よりも「罰に服する」の方が、適切な日本語だと言うことになるのです。
今日では、広く「罪に服する」は「法律的な規範を破った者が、刑を受け入れ、従うこと」の意味で使われていますが、元来は「法律的な規範を破った者が、自分が規範を破ったことを認め、受け入れること」であり、その結果として「罰を受け入れること」を指していると考えると、非常に理解し易いと思います。
実際に、法律を破り罪を犯しても、それを認めない事例は沢山あります。
裁判では、本人が罪を認めず、自白がなくても、客観的な証拠で有罪となことは少なくありません。
以上のことから、本記事では「罪に服する」を二つの意味を併記しています。
「罪に服する」の言葉の使い方や使われ方
「罪に服する」の慣用句は、以下の例文のように使われます。
・『彼は自分の犯した誤りを認め、反省すると共に、罪に服する意思を示している』
・『罪の服することを頑として認めていないが、警察・検察の証拠固めにより、有罪となった』
・『彼は自分は無罪だとして罪に服することを認めず、有罪とした一審を不服として上告した』
「罪に服する」の類語や言い換え
「罪に服する」の類語や言い換えとしては、「罪を認める」や「罪を受け入れる」や「刑を受け入れる」などが挙げられます。
まとめ
「罪に服する」とは、「法律的な規範を破った者が、自分が規範を破ったことを認め、受け入れること」また「法律的な規範を破った者が、刑を受け入れ、従うこと」を意味する慣用句です。