この記事では、「罵声を浴びせる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「罵声を浴びせる」とは?意味
「罵声を浴びせる」の読みは、「ばせいをあびせる」で、「口汚くののしる言葉を連続的に投げかけること」を意味する慣用句です。
「罵声」の「罵」は訓読みでは「罵る(ののしる)」で、「声」は「こえ」であり、この言葉で構成される熟語の「罵声」は「口汚くののしる声・言葉」を意味します。
また「浴びせる」は「水やお湯や光などを上から注ぎかけるようにすること」指す言葉で、そこから転じて「感情的な言葉や質問などを続けざまに投げかける」意味を持つ言葉です。
従って「罵声を浴びせる」は、「口汚くののしる言葉を連続的に投げかけること」を意味するのです。
「罵声を浴びせる」の概要
「罵声を浴びせる」の「罵声」と似た言葉に「罵倒」があります。
もちろん、「罵倒を浴びせる」とは表現されませんが、2つの言葉の違いや関係を説明しておきます。
「罵声」は「口汚くののしる声や言葉」を意味しますが、一方の「罵倒」は「口汚い声や言葉でののしる行為」を意味するという違いがあります。
すなわち、「罵声を浴びせる」ことで「罵倒する」と言えるのです。
また、「口汚い言葉を投げつける」意味では「野次を飛ばす」と言う言葉が思い浮かびますが、これと「罵声を浴びせる」との違いを説明します。
「野次」は相手を「冷やかしたり、バカにしたり、ちょっかいを出す言葉」で、「罵声」よりも激しさや威嚇する攻撃性が少ない言葉と言えます。
また「罵声を浴びせる」のは、上司が部下に対しての様に、目上の者が目下の者に面と向かって、行うことが多い行為ですが、「野次を飛ばす」のは大勢の観衆の中で、発した人が特定しにくい状況下で行われることが多いと言う違いもあります。
ちなみに「罵声を浴びせる」ことは、会社内では先に触れたように、上司が部下に向かって行なわれことが、昔から多かったと言えます。
しかし最近では、こうした行為を繰り返し同じ人に対して行えば、「パワハラ」となってしまいます。
不用意に「罵声を浴びせる」ようなことは、慎むべきと言えるでしょう。
「罵声を浴びせる」の言葉の使い方や使われ方
「罵声を浴びせる」の言葉は、以下の例の様に使われます。』
・『あの温厚な部長が、部下に罵声を浴びせるとは、彼は余程大きな失敗か不祥事を起こしたのでしょう。
・『車を追突しておきながら、こちらに罵声を浴びせるとは、さすがの私も腹に据えかねて激しく反論してしまいました。』
・『国会中継を見ていると、エキサイトした議員が、大臣などの政府関係者に罵声を浴びせる光景に出くわす事があります。』
「罵声を浴びせる」の類語や言い換え
「罵声を浴びせる」の類語や言い換えとしては、「罵倒する」や「悪態をつく」や「暴言を撒き散らす」や「面罵する」などを挙げる事が出来ます。
まとめ
「罵声を浴びせる」の読みは、「ばせいをあびせる」で、「口汚くののしる言葉を連続的に投げかけること」を意味する慣用句です。