「老人」とは?
老人とは、年を取った人、年寄りの事です。
社会福祉法では、65歳以上を老人扱いしています。
老人と表現される対象者としては、生物学的に年をとっている人だけでなく、社会的、文化的事象としても生産関係のネットワークから退いて、隠居している人、生産手段を後世代に譲り渡した世代の人を指します。
ただし現在では、65歳以上でも社会に出て働く人も増えてきています。
医療や美容、健康食品部門の開発の発展によって、見た目も行動も趣味も若い人が年々増加傾向にあるのです。
「老害」とは?
老害とは、自分が老いているのに、自覚がなく、周りの若者の活躍を妨げ、邪魔する害悪現象の事を言います。
老害は、もともと現代語として造られた造語なのですが、いわゆる困った老人の事を言うのですね。
自動車事故の老害
老害のわかりやすい例としては、多発する高齢者の自動車事故が挙げられます。
自分が認知症を患っていて、運動神経や判断力が衰えてきているにも関わらずに、自動車免許を手放したくないと必至になって、交通事故ばかり起こしている老人は、周りの人にとっては大変危険な存在なのです。
加齢に伴い、危機回避能力が低下することによって老人が運転する車で事故を起こしてしまうといった、人身事故などで被害者が増えている事が、社会問題となっているのです。
職場での老害
企業や会社の経営者や役員の多くは、老人と呼ばれる世代です。
日本では、まだまだ年功序列制度の企業や会社が多いので、若手社員の活躍をねたんで邪魔したり、自分の地位が若手に乗っ取られないようにと、あの手この手を使って邪魔する老人も多いのです。
「老人」と「老害」の違い
老人と老害の違いとしては、老人はただ年を取っている65歳以上の人を言うのですが、老害は周りの若い世代に危害を加える言動を繰り返す人の事を言います。
老人でも、周りの若い世代の人と上手くコミュニケーションが取れる人は、老害とは呼びません。
老害と呼ばれる人は、自分がたとえ間違っていたとしても、自分の意見を絶対に曲げない、話がくどい、怒りっぽい、古い価値観を修正しない、都合が悪くなると「自分は老人だから大切にしてもらわないと!」と主張する人の事です。
もしくは気持ちは若いと思っていて、無理して若い人達に合わせようとして結局大きな失敗をして周りの人に迷惑をかけてしまうといった行動パターンを取る人が、老害として危険視されています。
「老爆」とは?
老爆とは、オールドボンバーとも呼ばれているのですが、現代語でキレやすい老人の事を指します。
最近では、連日のように高齢者による殺人や放火、暴行、傷害といった凶悪犯罪が増えてきています。
凶悪犯罪といわなくても、認知症が進んでいる老人の一人暮らしのゴミ屋敷問題も増加傾向にあります。
老人がキレやすくなる原因としては、加齢に伴い、脳の前頭葉の部分が縮んでしまう事によって、感情のコントロールが難しくなってしまう事によるものが多いです。
更年期障害のホルモンバランスの乱れも、感情がコントロールできなくなる原因のようです。
このように爆発するようにキレまくって、周りに迷惑をかけている老人の事を老爆と呼ぶのですね。
「老害」と「老爆」の違い
老害と老爆の違いとしては、老害の方は、自分が年を取っていて心身共に機能が低下していて、周りの若者に迷惑をかけている人の事ですが、老爆の場合には、加齢による脳の機能低下によって、感情のコントロール力が低下してキレやすくなっている人となるので、同じ迷惑な老人を示す言葉でも、状況が大きく違ってきます。
「老人」の英語
老人を英語で表すと、“old people”、“the aged”、“old man”、“elderly”となります。
「老害」の英語
老害を英語で表すと、“Rogai”といった風に、日本語の読み方そのままで「ローガイ」となります。
他にも、“Old and useless coworker”といった風に、歳を取って使えない同僚と表現する場合もあります。
「老爆」の英語
老爆を英語で表すと、“Old explosion”となります。
“old”は古い、年取った、老人、年長といった意味で、“explosion”は、爆発といった意味です。
老人の爆発で、老爆を表現する英語となります。
このように老害や老爆といった現代語を英語に訳す場合にも、造語のように単語を並べる手法が用いられています。