「立ち居振る舞い」と「礼儀作法」の違いとは?英語の違いも分かりやすく解説

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「立ち居振る舞い」とは?

「立ち居振る舞い(たちいふるまい)」とは、「日常的な動作・所作(しょさ)」「普段の身のこなし方・身体の動かし方」を意味する言葉です。

「立ち居振る舞い」という時には、「日常的な動作・身のこなし方の背景にある礼儀・教養・育ち(しつけ)」などが間接的に示唆されていることが多くなります。

「立ち居振る舞いを見れば、その人の生まれ育った環境や履歴が何となく分かります」「立ち居振る舞いが粗野だと、その人間性まで野蛮なものに見られやすいのです」などの文章で使えます。

「礼儀作法」とは?

「礼儀作法(れいぎさほう)」とは、「礼儀に適っているやり方・振る舞い方」「人間関係・社会生活の秩序を守るために人が守るべきとされる所定の行為規範・行動様式」を意味する言葉です。

「礼儀作法」という言葉には、「相手に対する敬意・謙譲を示すための礼儀を知っていて実践している」「礼儀に適っている習慣的な話し方・振る舞い方」という意味のニュアンスがあります。

「立ち居振る舞い」と「礼儀作法」の違い

「立ち居振る舞い」「礼儀作法」の違いは、「立ち居振る舞い」「日常生活における所作・身のこなし」を意味していますが、「礼儀作法」「人間関係・社会生活の秩序を守るための所定の礼儀に適った話し方・行動の仕方」を意味しているという違いがあります。

「立ち居振る舞い」には「あらかじめ定められた守るべき行為規範・礼儀の慣習というルール」がありませんが、「礼儀作法」には「文明的・文化的な理性(教養)を持つ人であれば守るべきとされる礼儀に適うルールがあらかじめ定められている」という違いがあるのです。

「立ち居振る舞い」を使った例文と解釈

「立ち居振る舞い」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「立ち居振る舞い」の例文1

「立ち居振る舞いがしっかりしていることから、彼女の育ちの良さが推察されました」この「立ち居振る舞い」を使った例文は、「日常生活における所作・身のこなしがしっかりしていることから、彼女の育ちの良さが推察された」ということを意味しています。

「立ち居振る舞い」の例文2

「冠婚葬祭の場では、立ち居振る舞いに気を付けないと恥をかくことになります」この「立ち居振る舞い」を使った例文は、「結婚式・葬式などの場では、(慣習的規範に沿った)身体の動かし方に気を付けないと恥をかくことになる」ということを意味しています。

「礼儀作法」を使った例文と解釈

「礼儀作法」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「礼儀作法」の例文1

「茶道・華道では、所定の礼儀作法をわきまえているかが非常に重要視されます」この「礼儀作法」を使った例文は、「茶道・華道では、あらかじめ決められている礼儀にかなった行動様式をわきまえているかどうかが非常に重要視される」ということを意味しています。

「礼儀作法」の例文2

「礼儀作法をよく知っている人は、身体の動かし方や言葉の使い方の一つ一つが美しいのです」この「礼儀作法」を使った例文は、「人間関係・社会生活の秩序を守るための行動様式をよく知っている人は、身体の動かし方や言葉の使い方の一つ一つが美しい」ということを意味しています。

「立ち居振る舞い」の英語

「立ち居振る舞い」の英語は、“behavior”(行動・振る舞い)や“mannerisms”(行動のパターン・振る舞いの癖)、“movement”(動き・動作)などになります。

例えば、“Her behavior is very beautiful” (彼女の立ち居振る舞いはとても美しい)や“I tried to imitate your polite mannerisms”(私はあなたの丁寧な立ち居振る舞いを真似しようとしました)などの例文を示すことができます。

「礼儀作法」の英語

「礼儀作法」の英語は、“manners”(マナー)や“etiquette”(エチケット)、“polite behavior”(丁寧な振る舞い)などになります。

例えば、“She has no manners entirely”(彼女は礼儀作法がまったくなっていません)や“Please observe the etiquette of the meal” (どうか、食事の礼儀作法を守ってください)などの例文を示すことができます。

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