「耄碌じじい」とは?意味や言葉の使い方など

「耄碌じじい」とは?意味と使い方

高齢者男性に対して使われる罵倒表現として「耄碌(もうろく)じじい」という言葉があります。

古くから使われている言葉ですが具体的にはどのような意味なのでしょうか。

今回は、「耄碌じじい」の意味や似た意味を持つ表現を紹介します。

「耄碌じじい」とは?意味

「耄碌じじい」とは「年をとり頭脳や肉体の働きが衰えた高齢男性に対する侮蔑的な言い方」です。


「耄碌じじい」の概要

「耄碌じじい」「耄碌」とは「老齢になり老いぼれること」という意味の言葉です。

男女どちらにも使える表現ですが「耄碌じじい」とする場合は老いた男性に対して侮蔑的な意味合を持つ罵倒表現の一種になります。

「耄碌じじい」があまりいい表現ではなく本人に直接言う類の言葉ではありません。

意味としては「能なし」「役立たず」と言ったニュアンスが含まれているため陰口や悪口として使われます。

「耄碌」には「若いころは素晴らしかったが歳をとったせいで衰えてしまい現在では見る影もない」というニュアンスが含まれています。

体力や記憶力の低下など「年齢からくる衰えのせいで本来備えていた人間としてのパフォーマンスが落ちてしまった人」というのが本来の意味での「耄碌じじい」ですが一般的には高齢者をあざける言葉として使われています。


「耄碌じじい」の言葉の使い方や使われ方

・若い頃は聡明だったが今ではすっかり耄碌じじいになってしまった。

・派閥が耄碌じじいに牛耳られている現状を何とかしたい。

・あんなに優秀だった社長でも耄碌じじいの仲間入りをしてしまうとは、歳をとるとは恐ろしいことだ。

・耄碌じじいの言うことに耳を貸してはいけない。

「耄碌じじい」の類語や言いかえ

・くたばりぞこない 「もう老衰で亡くなってもおかしくないほどの高齢者」という意味の言葉で「死にぞこない」とも言います。

「一線を引くべき年齢を過ぎているのに自らの衰えを自覚せず年齢不相応な地位や立場にしがみついている」というニュアンスの言葉で男女どちらにも使えますが「耄碌じじい」とはとても近しい意味合いです。

・くそじじい 「クソみたいにタチの悪い高齢男性」という意味の言葉です。

「耄碌じじい」が加齢による衰えを表しているのに対し、こちらはふるまいや言動が見るに耐えないものであることを意味しています。

必ずしも体力や頭脳が衰えているわけではなく迷惑な言動や頑固さなど人として扱いにくいやっかいな存在となっている高齢男性を指しています。

最近の研究では頑固さや自制心の無さなど精神面での変化にも華麗が大きな影響を与えるという結果が出ていることから、広い意味で「くそじじい」「耄碌じじい」の一種であるとみなせます。

・寄る年波には勝てない 「若いころならもっとできたのに高齢のせいで思うようなパフォーマンスが発揮できない」という意味の言葉です。

「加齢による衰えには逆らえない」という点が「耄碌じじい」と共通しています。

・焼きが回る 「年齢のせいで若いころのような頭脳の冴えや肉体のキレが失われる」という意味の言葉です。

刃物造りの焼き入れの際に火が回りすぎて切れ味が鈍ってしまうことに由来する表現で、昔に比べて腕前やレベルが下がってしまったことを意味します。

まとめ

普段使う機会はほとんどない「耄碌じじい」という言葉ですが、誤って使ってしまわないためにも侮蔑語や罵倒語を学んでおくとても重要です。

正しい意味を知りうかつに使わないように注意してください。

意味と使い方
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